私たちが学ぶ美術史はせいぜい第二次世界大戦までの話で
戦後のアート=抽象画=良くわからないと結論付けてしまう人が
私を含め大層ではないだろうか。
本書は基本的には戦後をスタートとし、
2000年代までのアートシーンを、
40のテーマを挙げて解説している事典/テキストである。
しかしただキーワードを解説するだけではなく、
(もちろんそれだけでも十分にありがたいのだが)
テーマ相互の関連を重視し書かれている点は
アーティストや潮流が複雑に交差する
現代アートの全体像を非常に見易く整理してくれている。
150ページの小冊子にしてはちょっとお高いが、
全頁カラー印刷で執筆陣も多彩、手許に置いておくべき一冊である。