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最も参考になったカスタマーレビュー
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
小室直樹の業績ダイジェストの決定版です!,
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レビュー対象商品: 現代の預言者 小室直樹の学問と思想―ソ連崩壊はかく導かれた (単行本)
小室ゼミの門下生である、東大教授の橋爪氏、著述家の副島氏が対談形式で小室直樹の著作、研究を時系列で系統立てて、わかりやすく解説しています。1)小室直樹氏の学問(科学)に対する情熱と根源 2)同氏の研究成果と学会における位置づけ 3)同士の最大の強み について、各章ごとに解説となります。 副島氏は、ともすると万事謀略説に引水しようと暴走しがちになるところを 橋爪氏が、バランスよくブレーキをかけ科学的・学術的にフォローしていて、絶妙のコンビネーションを発揮しています。 小室氏の著作は多く、その専門分野も広範なところから、ともすると目的とする論説がどの著作(あるいはいつ頃)のものか手間取ってしまうような場合、この本は系統・時系列順に、まとめているので、索引としても有益なものになっています。
16 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
平等の悪性について,
By 沈思黙考 (兵庫県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 現代の預言者 小室直樹の学問と思想―ソ連崩壊はかく導かれた (単行本)
左翼(=平等主義)が、例外なく、内部抗争と党派闘争に明け暮れてしまう仕組みを絵解きし、マルクス主義(=平等主義)とはスターリン主義(=恐怖政治)であると言い切った小室氏の凄みを噛み締めて頂きたい。 「ソ連国民に世俗内禁欲を強い、社会主義社会建設へむけて驀進(つっ走る)させるためには、 どうしてもスターリンのカリスマが必要であったのだ」『ソビエト帝国の最後』 歴史上、前代未聞である無階級(=平等)社会を緒に就けるためには、カリスマの存在が必要不可欠であった。 平等を標榜するカリスマにとって、カリスマの併存は、平等そのものの自己否定となる。 「ソ連において、共産党とソ連陸軍という二大組織が単なる分業と協同の関係に立ちつつ併存することはありえない。 共産党が勝つか、軍部が勝つか、二つに一つしかないのである」『ソビエト帝国の崩壊』 平等主義を標榜するカリスマが、平等を実現しようとすれば、恐怖政治(=スターリン主義=内部抗争と党派闘争)に陥らざるを得ないのである。 追記、ノブレス・オブリッジに関する副島氏の意見(p206−p210)が、大変参考になる。 ノブレス・オブリッジ(=優越者の清貧義務)の源泉は、特権意識(=下位の者をしっかり見下すこと)である。 故に、学力差別を後ろめたく感じざるを得ない我が国のエリートには、そもそもノブレス・オブリッジなど期待できず、 優越感を肯定できないという不全感(=特権意識に対する欠乏感)は、 腐敗(例えば、NHKも大新聞社も、表面上公募だが、コネ採用が実情である)性向の温床となってしまうのである。 競争制試験制度と全人的人間教育とをはっきり区別し、能力競争の勝者に社会的栄誉を与える制度を確立し、 エリートの内面にエリートとしての自覚(=下位の者をしっかり見下すこと)を持たせてやることで初めて、 国民のために身を粉にして働く公僕が育つのだという解釈である。 平等の暗部に目を向けるとともに、エリートの育成を再考すべきではないだろうか?
5つ星のうち 4.0
ある種の選民思想、衆愚政治を忌避する考え方である,
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レビュー対象商品: 現代の預言者 小室直樹の学問と思想―ソ連崩壊はかく導かれた (単行本)
小室直樹の考えは次に集約される。カッコ内は私の細く及び感想。「デモクラシイ(民主主義)は、自由(表現の自由)、平等の理念とともに 民衆が豊かであること言うことのために存在する。するとその優れた政治家を (腐敗と汚職の巨悪の政治家ではあるが、国を発展さえ国民の暮らしを豊かにした 英国の初代首相ウォルポールなど、ここでは田中角栄) 一片の法律で裁くことができるのか。民主体制、憲法体制の主要な構成要素である 優れた政治家の活動が、一般国民を縛る法律で規制されてよいものか」 ある種の選民思想、衆愚政治を忌避する考え方である。 アカデミズムには絶対受け入れられないだろうなあ。
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