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現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、 ボストン・ルート128は沈んだか
 
 

現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、 ボストン・ルート128は沈んだか [単行本]

アナリー・サクセニアン , 山形 浩生 , 柏木 亮二
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 2,310 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

なぜシリコンバレーだけがハイテク新興企業を次々生み出せるのか
なぜ日本には“シリコンバレー”ができないのか――

長らく絶版だった名著が新訳で復活!



シリコンバレーの真価は、ときに競合企業同士でも平気で協力する非公式ネットワークにある。アナリー・サクセニアン教授は、1994年の著書でこう結論づけた。それから15年、シリコンバレーに匹敵するハイテク集積地域は、ついに生まれなかった。この日本でも……。

本書は、ライバルだったボストン・ルート128地域と徹底的に対比させることで、シリコンバレーの強みを生き生きと描き出す。高い転職率、非公式な情報共有、提携企業との親密な関係。企業の境界があいまいになり、繰り返しイノベーションが起きた秘訣を探る。

対するルート128地域は、DECに代表される大企業が孤立主義をとり、あっと言う間に衰退していった。日本の大企業幹部や、政府の政策担当者は、自分たちがルート128地域のほうに似ていると感じている。本書がアメリカで発売されて後、かれらは繰り返しシリコンバレーを視察で訪れたが、ついに日本版“シリコンバレー”は誕生していない。果たして日本産業復活の切り札はどこにあるの
か。世界に通用するベンチャー企業は日本から生まれるのか。21世紀に本書の提言を生かせるかどうかは、自分たち次第だ。

内容(「BOOK」データベースより)

シリコンバレーの真価を見抜き、世界に衝撃を与えた名著が復刊。グーグルを生んだビジネス風土の成り立ちに日本産業復活のヒントがある。

登録情報

  • 単行本: 351ページ
  • 出版社: 日経BP社 (2009/10/8)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4822247783
  • ISBN-13: 978-4822247782
  • 発売日: 2009/10/8
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 なぜにあなたはシリコンバレーに行くの?, 2009/11/10
By 
ヒデボン (奈良県奈良市) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)    (トップ1000レビュアー)   
レビュー対象商品: 現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、 ボストン・ルート128は沈んだか (単行本)
 第二次世界大戦後、アメリカの二つの地域で同じようにIT産業が隆盛を極めた。70年代に圧倒的に成長し、80年代前半、同じように失速した。ひとつは東海岸のルート128沿いに成長したDEC,DG等々のIT産業であり、もうひとつは西海岸、シリコンバレーのIT産業である。同じように地元の大学がバックボーンになっている。東はMITであり、西はスタンフォード。

 そして同じように80年のIT不況に遭遇する。しかし、最終的に立ち直ったのはシリコンバレーのほうだった。その理由を考えるのが本書の目的である。簡単にいえば、要は、東部エスタブリッシュメント企業のルート128モデルが独立企業に基づくシステムであるのに対し、シリコンバレー企業モデルが分散化した地域ネットワークに基づいているということである。この結論は「序章」で、簡潔に種明かしがされているので、お忙しい方はこの「序章」だけ読んでも著者のいいたいことは把握できる。また各章のサマリーが、それぞれの章の最初のほうに書かれているので、ここだけ読んでも、これまた話は通じる。再読したり、メモにまとめるなら「序章」とここだけで充分である。
 両地域の歴史、主な企業のエピソード、伝説的起業者の武勇伝等々を細かく読みたいなら、サマリーだけではなく、すべて読み進んでいくことをお薦めする。それなりの面白さに溢れているので、最後まで読んでも損はしない。

 本書は1994年に原書初版がリリースされ、大前氏による日本語訳も出版された。本書は注釈等が一切掲載されなかった旧訳に飽き足らない訳者が新たに行った新訳である。というよりシリコンバレー・モデルに基づく地域ネットワークの重みは、15年後の現在、再評価してもしすぎることはないというのが訳者のいいたいことなのだろう。
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5つ星のうち 4.0 創造性はどこに宿るか?, 2011/10/27
レビュー対象商品: 現代の二都物語 なぜシリコンバレーは復活し、 ボストン・ルート128は沈んだか (単行本)
本書は、ルート128とシリコンバレーの2大エレクトロニクス
産業集積地を比較しながら、技術革新を促進する社会的な要
因について述べた本である。多くの技術者や起業家、ベンチ
ャー・キャピタリストへのインタビューをもとにして、両地
の産業システムを対照的に描きだしている。
原著は1994年に出版されており、邦訳は大前研一氏による講
談社版が1995年に出ている。しかし、なぜか重刷されず、5年
ほど前で古本にプレミア価格がつき、1万円になっていたのを
覚えている。その時は購入を断念し、図書館で借りることに
なった。ところが、最近別訳で出版されたことを知り、本書
を購入した。

訳者も指摘しているが、1990年代初頭までの話題で構成され
ているため、その後のソフト分野には触れられていないのが
非常に悔やまれる。しかし、その含意は現在から見ても大き
く、年月を経ても“陳腐化”していないと感じた。

筆者は、戦後成長したルート128とシリコンバレーがなぜ大き
な水をあけられることになったのか、いくつかの点から考察
している。ハードな見方からすると、企業の組織構造の違い
(垂直的統合と水平的統合)もあるだろう。しかし、それら
は決定的なものではなく、むしろそれを下支えするローカル
な文化こそが両者を隔てた要因であるという。シリコンバレ
ーにおけるローカルな文化とは、個人レベルでは起業家や技
術者、ベンチャーキャピタリスト、組織レベルでは企業と大
学、地域の行政機関が織りなす協働のネットワークである。
相互に結ばれる信頼関係はオープンで失敗に寛容な仲間意識
を育んでいる。逆にルート128のローカルな文化とは権威主義
的で秘密主義、ビジネスとプライベートは分けられ、長期勤
続を保障する代わりに企業への忠誠が求められる。それゆえ
失敗にも不寛容であった。こうしたローカルな文化の表われ
が両者の具体的な組織構造や組織間関係、ひいては経営判断
なのである。
技術革新のスピードが増し、市場の将来を予測することが難
しい状況において、シリコンバレーは柔軟性を高め、開発の
サイクルを早めることで発展していくことになった。

内容は300ページほどあるが、固有名詞も多く、やや冗長な部分
もあってそれほど内容が重たい本ではない。生き生きとしたイ
ンタビューが紹介されつつ議論が進むので気軽に読める。
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