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現代に生きるケインズ―モラル・サイエンスとしての経済理論 (岩波新書)
 
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現代に生きるケインズ―モラル・サイエンスとしての経済理論 (岩波新書) [新書]

伊東 光晴
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

ケインズ革命が否定され「小さな政府」論が隆盛を誇る今日、主著『一般理論』はどう読み直されるべきか。英国で公表された資料などをもとに、その意外な成立事情、内在する矛盾、誤った解釈などを論じ、現代日本の不況対策のあり方を考察する。名著『ケインズ』(岩波新書)刊行から四十余年、待望の最新ケインズ案内。

内容(「MARC」データベースより)

「小さな政府」論が隆盛を誇る今日、主著「一般理論」はどう読み直されるべきか。新資料をもとに、その意外な成立事情、誤った解釈などを論じ、現代の不況対策のあり方を考察。21世紀にケインズを甦らせる待望の書。

登録情報

  • 新書: 226ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2006/5/19)
  • ISBN-10: 400431013X
  • ISBN-13: 978-4004310136
  • 発売日: 2006/5/19
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (10件のカスタマーレビュー)
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9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By h.yamagata 殿堂入りレビュアー
形式:新書|Amazonが確認した購入
 同じ新書で、前の同著者のケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)は、歴史的背景から理論的な解説までバランスよく扱い、とてもよい本だった。しかしこの本は、ケインズをひたすら神格化し、ケインズ様の偉大なる御理論をその後の論者たちがいかに誤解歪曲してしまったかをひたすらあげつらうにとどまる、ケインズ神学の本でしかない。

 2001年の本なので、ケインズ経済学に対しフリードマン、ルーカス批判、ニュークラシカルみたいな流れはすでにあったはず。通常、ケインズに対する新古典派の反革命というと、この流れの話だと思うのが一般的な経済学理解。

 だが、本書の中で執拗に批判されている新古典派反革命というのは、サミュエルソンのことだったりヒックスのことだったり。ご自分のかなり重箱の隅的な研究の範囲内でしかモノを見ておらず、前著での比較的広い目配りはあとかたもない。歳は取りたくないものだと思う。ぼくはもちろん、クルーグマン的な見方(つまりは伊東が本書で批判しているような、新古典派反革命に汚染された異端理解)に影響されているから、乗数批判とかIS-LM 批判とかは、単にケインズの主張が完全には反映されていないというだけの揚げ足取りに近いんじゃないかとは思う。

 たとえばIS-LMをヒックスがケインズに見せたら「ほぼ異論なし、だけど古典派の理解がちがうんじゃないか」と返事した、というのの後半部分を取りざたしてヒックスのケインズ理解が変なのだ、という。でも、概ねオッケーって言われたんだし、物言いがついたのは古典派理解のほうだし、それをもって IS-LM はケインズを歪曲してるという理屈は変では? またケインズ様はえらい、という一方で、カーンなどの入れ知恵を受け入れたケインズはまちがっていて云々で、いつのまにか伊東の脳内理想ケインズができあがっていて、それに反するものはケインズ本人すらダメって、あなた何様ですか?

 ケインズ学説史の中でならこういう本もありかもしれないけれど、ケインズについての一般・初歩的な理解を得ようと思ってこの本を手に取る人は本当にかわいそう。ケインズの理論の全貌もわからず、また現在(当時)の理論の状況もわからず、ケインズとは細かい話をつつきまわす世界でしかないと思ってしまうだろう。不幸なことだと思う。ケインズを研究しすぎるあまり、それ以外のものが見えなくなってしまった本なので、特に初心者は手にとってはいけない。
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30 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ヒデボン VINE™ メンバー
形式:新書
 70年代前半に学生時代を過ごした者にとっては,伊東光晴,宮崎義一,そして後に神奈川県知事に転ずる長洲一二という日本における現代資本主義学者は非常に懐かしい感じがする。

三人は,社会科学の鋭い切れ味をもって、時宜に適った経済批評を行ってきた。 その中でも伊東光晴は,あの独特の口調でTV等のマスコミにもたびたび登場し、わかりやすい経済解説を行っておられた。一方,前著である「ケインズ」は、当時,経済学を学んでいる者にとっては,極めて常識的に読まれていたもので,この度,その続編ともいえる本書が出てきたという事は,非常に興味があるし,「先生,まだ生きてたん?」という感慨もある。

伊東が本書を書いたのは,前著以後の日本における様々な経済事象をケインズ経済学の立場からどのように解釈するか,というケインズ学者の責任感からであろう。

日本におけるバブル崩壊のメカニズムについて,これほどまでに簡潔に解説している手腕は「見事!』というしかない。

伊東は,次の著書で日本経済の過去と未来について,より詳細に記述する予定らしいが今から楽しみである。
このレビューは参考になりましたか?
29 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
1970年代先進資本主義諸国でケインズ主義政策が有効でなくなくなったのをきっかけに

ケインズ主義を葬りさられ、新古典派経済学が復権しました。

ケインズ否定以降現在まで、我々は倫理を無視し「個人」の利益のみ

拘泥しています(政治もそれを煽っています)。

しかし、筆者は新古典派的思考の誤りを次々と暴きだし、

現代がいかに間違った方向に向かっているかを告発しています。

普遍的政治理念=人間としての生のために経済効率、

社会的公正、そして個人の自由のうちどれを手段として用いるかを

我々は直感で判断しなければならないとしています。

我々はケインズを全否定する「もったいない」ことをしていたと思いました。

また、我々はアダム・スミスの『道徳感情論』などの古典をいかに

読み込んでいないか、理解していないかと恥ずべき現実を突きつけられました。
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宴のあと
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皆さん、ケインズ理論を勘違いしていますよ
この本の最大の主張(私見)... 続きを読む
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ケインズの復権を感じさせる書
 最近のわが国は、バブル崩壊後の不況対策として、参入障壁を低くし、市場活性化のために、次々と規制緩和を行ってきた。... 続きを読む
投稿日: 2007/2/10 投稿者: 西山達弘
現代におけるケインズ理解に最高の大力作
伊東氏のこの本は、一般理論刊行70年、ケインズ没後60年、そして、伊東氏の前著『ケインズ』(岩波新書、1962年)から44年たって、1970年代からケインズ批判の... 続きを読む
投稿日: 2006/7/26 投稿者: jmt01268
ケインズとは何か?
ケインズ没後60年、前著「ケインズ」から40年あまり経過して改めてケインズとは何か、「一般理論」とは何かを考えさせてくれます。非常に読み応えもあります。「一般理論... 続きを読む
投稿日: 2006/5/23 投稿者: USC
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