本書は著者を含めたプログラマーたちが扱った問題をベースに、エレガントなプログラムを書く際のさまざまなアドバイスや手法について解説したものである。大学でのアルゴリズム講義に登場してくる探索やソート、データ構造といった内容に触れており、現実的な題材の下に要求の定義、リソースの活用の仕方、動作する環境などのさまざまな側面からどのようにアルゴリズムを組むべきかといった、プログラムを組む上での原理原則を学べるように構成されている。
このように題材となっている内容は決して特殊ではなく、プログラムを組んだ経験のある人ならば必ず触れたことのあるレベルなので、高級言語でのプログラムが書ける人ならば誰でも理解できる内容になっている。随所に登場する設問や読書案内も読者が学習する上で役に立つだろう。
数理的な解析に重点を置く大学でのアルゴリズム講義の内容は実際のプログラミングに生かしにくいが、本書では応用や実際のコード化といった面に重点が置かれて説明がされているので実務上も大いに役立つ。自分のプログラミングを原則的、一般的な見地からよりよいものにしていくために必ず役立つ本だ。(斎藤牧人)
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44 人中、41人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アルゴリズムって何?,
By カスタマー
レビュー対象商品: 珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造 (単行本)
今まで、アルゴリズム関係の本をいろいろと読んできた。しかし、この本は何なんだろう。自分ではベストだと思っていたアルゴリズムが、かなりの確率で否定される。 「これ以上は無理かな?」と思っていた巨匠アルゴリズム+自己流アルゴリズムが、それ以上の高効率で処理されている。あるいは、「出来ないよ、そんなこと!」を「可能」にしている。まさに、「思い込み」は禁物だということを改めて感じさせてくれる、アルゴリズムにこだわる人には、まさに「目のウロコが落ちる」一冊。「速い」と「メモリを食う」は相反しないことに気づかされる。
31 人中、29人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「プログラミング」と言う作業を見つめなおすのに最適。「設計する」と言う概念がよく分からない初級プログラマにも,
By コモヒコ (秋田県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造 (単行本)
昨今のソフトウェア開発においては大抵がRDBMSベースのもので開発ツールも整っており、アルゴリズムや計算量、メモリ使用量およびそれらの結果としてのパフォーマンスなどを 真剣に考えないと全く仕事にならないケースと言うのはあまり無いと思われ、それはそれで 幸せな時代とも言える。 本書はそんな「幸せな時代」に逆行する形となるが、上記で述べた内容(アルゴリズム、 計算量、メモリ使用量、パフォーマンス)をメインテーマとしており、それぞれ 1)提示された問題の解法を著者の視点で説明 2)ソースコードとして具現化 3)ソースコードについて更なる考察 4)同じテーマでの練習問題の提示 と言うスタイルで記されている。 特筆すべきなのは問題を解くにあたって筆者が最終的なソースコードにたどり着くまでの 「思考」(いわゆる設計作業)が文章や擬似コードや図表で表現されている事である。 他のアルゴリズム関連の書籍では大抵いきなり完成形のコードが出てきてそれらを説明して 終わりと言うパターンが多く、それではただの丸暗記であり、初級プログラマにとって 本当の意味でのトレーニングにはならないと思う。 個人的な見解だが特に初級プログラマのステップアップの壁に一つには「設計と言う概念の 理解」が挙げられると思っており、本書はそんな概念を掴みきれていない初級プログラマにとって あぁ、プログラマの頭の中ってこんな風に試行錯誤しながらコードを紡ぎだすんだ! と言う感覚が味わってもらえるような造りとなっており、非常に好感が持てる。 練習問題が結構多いので勉強会のネタにも使えそうである。 理解しながら読み進めるのは意外と大変かもしれないが読み終えた時にあなたは 一皮むけたプログラマになっているはずである。
46 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
いつでも師匠は必要だ!,
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レビュー対象商品: 珠玉のプログラミング―本質を見抜いたアルゴリズムとデータ構造 (単行本)
コンピュータ・プログラムに手を初めて20年近くなる。最初の2,3年は先輩が色々手解きをしてくれたのだが、答えられない内容にまで掘り下げて質問すると別の仕事を与えられたものだった。4,5年で自立すると立場が逆転した。過去に苦い経験をもつ私としては、常に最新の情報や考え方、パラダイムの転換といった、この職に不可欠な知識(知恵)を探求し後輩達に伝授していったつもりである。10年も過ぎるとリッパなシニア・プログラマ(エンジニア)となる。それまでに獲得した知識を最大限に活用して仕事をこなしていく。が、ここ数年マンネリした技術に嫌気がさしていた時に、この1冊に巡り合った。プログラミングに携わる人には座右の書となるであろう。久しぶりに良い師匠に出会えた。わかる人にはわかる本である。初心者には敷居が高いかもしれないが丁寧に解説されているのできっと(数年後でも)役にたつはずである。技術的なことだけでなく、日々精進の仕方まで何気なく書かれている。著者にあってみたくなること請け合いだ。
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