「獣医はビジネスだ」
獣医マンガ好きの方ならおなじみのセリフだと思う。
治療費に文句を言い、獣医に文句を言い、そしてそういう
飼い主に限って、飼っている動物のことをろくに知りもしない。
この本は動物病院に連れてこられた様々な動物のケースが記載
されている。
軽いものから手の施しようがないものまでさまざまである。
そしてそれらに共通するのは、「獣医なら何とかなるだろう」
という思い込みがあることだ。
日本で飼育例が少ないなら、当然詳しい獣医も少ない。
物言わぬ患畜であるだけに、症状の判断もつきにくい。
最初から診る動物を限定している獣医もいる。
本当に「お疲れ様です」としかいいようがない。
亀の開腹手術は意外な方法でとても驚いた。
また、人間の気持ちで「可哀想」と考えることが動物の
ためにならないこともわかった。
「獣医なら治して当たり前だ」、そう言う前に、「飼い主なら
ペットのことを知っていて当たり前だ」、そう言える飼い主に
なって欲しい。