珈琲が好きでよく飲みます。自宅ではなかなか上手く入れられないこともあり、本書でその知識を得たいと思って読了しました。
「Introduction 古今東西の著名人がコーヒーに寄せたことば」で、教育思想家のタレーランは「コーヒーは悪魔のように黒く 地獄のように熱く 天使のように清く 恋のように甘く」と例えていました。なかなか含蓄のある言葉です。
「コーヒーの起源」では、コーヒー発祥の地と言われているエチオピアでの茶道に似た「カリオモン」という伝統的な習慣を披露しています。セレモニーに流れている感謝ともてなしの精神は、興味深く思いました。
豆の格付けやロースト方法が書かれた「コーヒーの成り立ち」、グラインドやコーヒーミル、ドリップやサイフォンなどについて紹介している「コーヒーのいれ方」などは家で美味しく飲む秘訣が書かれています。好みやかける時間によって変わりますが、知っておくべき知識でしょうし、ある程度知られている内容でもありました。
アレンジコーヒーやカプチーノを紹介している「コーヒー+αの楽しみ」では、紅茶と珈琲をミックスさせて陰陽珈琲を紹介しています。香港で開発されたそうで、ユニークな例ですね。
「カフェと世界の文化」では、18〜19世紀にかけて、ヨーロッパ各地でだされた珈琲禁止令について紹介しています。海外に植民地をもたないプロイセンのように、珈琲消費量の増大により収支バランスが悪化したことから発令されたようで、有名なボストン茶会事件と併せて嗜好品が政治に及ぼした影響の大きさが伺えます。
その他、「コーヒーオーソリティ」「コーヒーと健康」という項目や、各地の産地である南米、カリブ海中米、アフリカ中東、アジア太平洋などの品種が掲載してありました。