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玻璃の天
 
 

玻璃の天 [単行本]

北村 薫
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

昭和八年。時代を見つめ謎に挑む令嬢と女性運転手。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

北村 薫
1949年、埼玉県生れ。早稲田大学第一文学部卒業。大学在学中はミステリ・クラブに所属。高校で教鞭を執りながら、84年、創元推理文庫版日本探偵小説全集を編集部と共同編集。89年、「空飛ぶ馬」でデビュー。91年「夜の蝉」で日本推理作家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 225ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2007/04)
  • ISBN-10: 4163258302
  • ISBN-13: 978-4163258300
  • 発売日: 2007/04
  • 商品の寸法: 19 x 12.8 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (26件のカスタマーレビュー)
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25 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
昭和初期の、花村家令嬢と女性運転手ベッキーさんをめぐるストーリー。

北村薫さんの作品は、ミステリーという、ある意味娯楽分野にあって

とても清潔というか、プラトニックな香りただよう上品なミステリーで

読むと、娯楽と教養の両方を味わえる気がします。

ただ芯の部分には、北村さんの「熱い」考えがしっかりとあるので

それが、作品をミステリーのジャンルにとどまらない

深いものに仕上げているように感じます。

不必要な残虐性や、いいかげんな薄い描写はみられないので

ミステリーが苦手な方にこそ読んでほしい作品です。

じつは何者?と思わせるベッキーさんも魅力的です。
このレビューは参考になりましたか?
13 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By みたか VINE™ メンバー
形式:文庫
 ベッキーさんシリーズ2作目。
 全3部作で、もちろん順番通り読むのが望ましいのですが、この真ん中が一番出来が良い巻になっています。

 右翼の物言いに、日教組が日本をダメにしたという話がありますが。
 少なくとも戦争反対の面では、教師たちは左翼的なおもわくでもなく(当然だ、共産国家にだって軍隊はある)、資本主義批判でも、平等思想でもなく、ただただ子供を死なせたくないという思いで行動したのだと、その切々とした気持ちが伝わってくる内容です。
 作者が元教師で、教師だったからこそ長年徹底的に考えてきた事が、ぎゅっと詰まった、重い、重い、一冊です。

 北村薫の描く少女は、美しすぎて嘘っぽいと思う人も多いようですが。
 若者の多くが、ある面不器用なまでに美しい思いを抱えているという事実を、彼は教師という職業を通して、また父親として知ったのではないでしょうか。
 そして、それを守りたいと切実に思い、しかし守ることの困難さも実感したのだろうと思うのです。

 全ての若い女性のそばに、(彼女を守り、彼女を導く、分別ある年上の女性)ベッキーさんを一人ずつ置いてあげたい。しかしまた、その素晴らしいベッキーさんも、一人の弱い女性であり、できるなら彼女の側に彼女を守る素晴らしい男性にいてもらいたい。
 それが北村薫の偽らざる本心だろうと思うのです。
このレビューは参考になりましたか?
39 人中、33人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By yukkiebeer #1殿堂 トップ50レビュアー
形式:単行本
 北村薫の「街の灯」の続編となるミステリー短編集です。舞台は昭和8年の東京。経済界の一翼を担う良家に生まれた少女・花村英子とその家のおかかえ運転手・ベッキーさんこと別宮。この二人が謎に挑む3編が納められています。

 前作「街の灯」に比して本書は謎解きの興趣の程度が一段とあがっています。しかしそのこともさることながら、北村薫のメッセージ性が全面に出た作品集となっていて、そのことを私は大きな驚きとともに受け止めました。

 昭和初期、日本社会を巨大で暗鬱な時代精神が包み込み、ひとつの方向へ押し流そうとしている。多くの日本人はその先にあるものを見据えることもなく、無邪気に熱狂している。そんな社会にあって、主人公である女性二人は凛とした態度で時代と対峙しようとするのです。

 北村薫が主人公たちを使ってこの物語群の中で時代に打ち込む楔(くさび)は、時として飾り気もなく剥き出しともいえるほど直截的です。その言葉の一槌一槌に私は幾度もたじろいでしまったほどです。

「公は常に、私の愛に嫉妬するものだ。そういう時の、公の牙は実に醜く鋭く、容赦ない」(131頁)。

 振り返ってみると、私は「街の灯 (本格ミステリ・マスターズ)」の書評で「『私と円紫師匠』のシリーズのほうがまさっている」と記したことがあります。しかしそのことを実はこの「玻璃の天」読了後に少し悔いています。
 前作以来、北村薫はこのベッキーさんシリーズでひとつの覚悟をもって筆をとり続ける決意を固めていたのではないかと私は思います。それはもちろん昭和初期という時代をみつめるという懐古趣味ではなく、今私たちが生きている時代を警告を込めて描くという明確な目的をもっての企てであるはず、そう私は今想像しています。

 私はこの北村薫の決意を高く評価し、そして私自身も覚悟を決めて彼のこのシリーズを読み続けていこうと考えています。
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ベッキーさんのたしなみが感じられる作品だと思う。
驕れる人の行動に対して,抑制のある行動が取れる人間。... 続きを読む
投稿日: 2009/9/14 投稿者: yass
ガラスを透かして………
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投稿日: 2009/5/2 投稿者: nyanco
楽しめる1冊♪
ステンドグラスを突き破り転落死した男には、人の恨みを買うような何かが
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投稿日: 2008/12/17 投稿者: ゆこりん
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