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王道の樹
 
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王道の樹 [単行本]

小前亮
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 1,995 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容紹介

歴史に埋もれていた不世出の名君
戦乱が続く四世紀、民族融和の大志を掲げ、
中国統一にもっとも近づいた前秦の皇帝・苻堅。
五胡十六国時代、随一の英雄を描く歴史ロマン!

四世紀半ば、西晋の滅亡後、諸民族が覇を競う戦乱の中国――。大地が焦土と化す中、すべての民族が平等に暮らすことができる統一国家の建設を目指した青年がいた。族の苻堅である。族の秦(前秦)と鮮卑族の燕(前燕)が中原を二分し、江南には漢族の東晋が盤踞、三国が鼎立する世に、臥竜の軍師・王猛を得た苻堅は秦の皇帝となる。善政を施し理想の実現に邁進する苻堅に、故国に失望した燕の名将・慕容垂も臣従。ついに秦は燕を併呑、中原の覇者となった。残るは中華の正統を継ぐ漢族の東晋のみ。だが、東晋遠征をめぐって初めて王猛が異議を唱えた……。殺戮と復讐が繰り返される五胡十六国時代の中国で、民族融和の壮図に挑んだ不世出の名君を描く中国歴史巨編!

著者について

1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。在学中より歴史コラムの発表を始める。作家・田中芳樹氏に見出され、小説の執筆を開始、2005年『李世民』でデビューを飾る。著書に『飛竜伝』『十八の子』などがある。

登録情報

  • 単行本: 416ページ
  • 出版社: 祥伝社 (2008/10/23)
  • ISBN-10: 4396633084
  • ISBN-13: 978-4396633080
  • 発売日: 2008/10/23
  • 商品の寸法: 19.2 x 13 x 3.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 352,668位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
文句なし! 2010/10/25
By tack
形式:単行本
 選んだ素材も抜群でしたが、加工の仕方も素晴らしかったと思います。
 かいつまんで言ってしまうと、理想主義者の為政者符堅(前秦)が、王猛という不世出の宰相とともに民族の融和を唱え天下を目指し、宿願を果たす直前にすべてを失うといった物語なのですが、なかなかに奥が深い。あくまでも理想を追求し、それゆえに生じる現実との差に苦悩する符堅、そして主君の理想を誰よりも理解し、その実現に力を尽くしながらも徐々に生じる主君との溝を感じずにはいられない王猛…。そして鮮卑族の旗頭として常に自立を疑われ、或いは期待され続けながらも、符堅への義理を守り続けようとした慕容垂。
 登場人物を減らし、時代を区切ったことが功を奏したのか、処女作「李世民」と打って変ってキャラクターが際立ち深く感情移入できました。(「李世民」は小生なりにおもしろかったのですが、書きたいことを整理するので手いっぱい、という感じがありましたので)
 小生は符堅という人物はただの夢想主義者に過ぎず、運よく王猛という宰相に恵まれたために天下統一目前まで上りつめたに過ぎないと評価していましたが、無学者の浅はかさを痛感しました。
 歴史にifはありえませんが、それでも王猛の寿命があと10年あれば…との思いにとらわれたのは筆者の術中にはまってしまった証拠でしょう。
 多少符堅を美化しすぎな気がしないでもないのですが、小前亮氏の作品中ではベストの作品ではないかと思います。 
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
五胡十六国時代という普段は注目される事のない時代を扱った小説です。
最後に失敗したものの、高い理想を抱え、五胡十六国時代最高の名君として
称えられている「苻堅」という人物を主人公に据え。彼の志高き治世と
理想に伴わぬ現実の統治の難しさがテーマとなっています。

実はこの物語は、日本で超メジャーな「三国志」のすぐ後の時代なんですよね。
最大のライバル国である「東晋」は「司馬一族」の子孫が皇帝となっている国
です。主人公である「苻堅」の国である前秦は漢族国家ではありません。
異民族が立てた国なんですね。苻堅は、この少数民族と圧倒的多数の漢族との
融和を理想に掲げます。つまり、この時代に「全ての民族を仲良くさせたい」
と言い放ったのです。通常ありえない発想ですね。

古来より名君と言われた英雄達は、数々の戦いに挑み、時には破れました。
軍事的才能豊かな曹操も赤壁では破れましたし、劉備なんかは負けてばかりでし
た。それでも、その負け戦にくじける事無く理想を為そうとします。

しかし、この苻堅は違います。戦って、勝って、そして敵を許して優遇する
ということをを繰り返し理想の君主として国を強大化させていきました。
それなのに、たった一度の戦いで大敗北し、全てを失ってしまいます。
苻堅がこの戦いの為に揃えた兵力は100万、対する相手はわずか8万。
誇張もあるでしょうが、少なくとも敵の2倍以上を軽く超えるの兵力を
揃えた事は間違いありません。率いる将軍達も良将ぞろい。
それなのに、前秦軍は破れ、そして恩恵を受けたはずの部下達は
次々に裏切っていきいます。

この一見不思議に思える物語は演出ではなく歴史的事実なのです。なぜこのよう
な事が起こったのか?この物語では、この点を的確にかつドラマチックに描いて
います。理想に燃える心優しき名君がなぜ最後で躓いてしまったのか。
その謎を知りたい人は是非ご一読下さい。

また、名宰相で名将でもあるある王猛の活躍や、苻堅に忠誠を誓いながら苦悩す
る猛将・慕容垂、圧倒的な兵力差を押し返したライバル東晋の将軍・謝安など
脇役たちの個性も光ります。

名宰相・王猛を得て、理想の国家は強大化していき、苻堅の夢は少しずつ
現実となっていく、そしてラストバトルである「ヒ水の戦い」に向けて、
動き出す運命をご堪能あれ
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名臣の姿 2011/10/22
By 嘉村
形式:単行本
名臣王猛と勇将慕容垂の姿には感動する。見事秦を打ち破った謝安など面白い人材が多い。
小前さんの書いた本の中でも良いものだと思う。苻堅はやはり失敗するだけはあるな、と思った。
歴史の面白さを感じる。
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