地味です。
今の作品と比べたら、あくびが止みません。
それは登場人物のみんなにも共通した境遇ですがw
ですが・・・、
全ての言葉一つに意味があります。
シーン一つに世界があります。
ここまで感情を揺さぶられるなんて・・・これが計算なら、どれだけヒトの話に激情を覚えてしまうのか。・・・なーんちゃって実はそんなものではなく、これが計算などではない、普通で日常の風景を描いているだけのものなら、自分はどれだけ作品の冒頭で語る「普通」でいられなくなっていることか。
作品の中で、シロツグが言います。「ははっ、俺が?まっさかw」の、この一言一つにも全てが表わされていると感じます。
全てがその連鎖で進み、やがて話が終わる。博士がどれだけ遠い偉いヒトだと持ち上げられたって絶妙な間でスパナを落っことすし、猫の飼い主の目線に自分も惑わされ、踊らされます。
その緩急の差は、間違えてとんちゃんと呼ぶ娼婦から始まり、「生きた」部品に殺される博士や満面の笑顔を見せてくれるあの子・・・、いつの間にか奥底をくすぐられるこの感情、絶妙であり絶品な作品です。
もちろん私が言うほどの感情の揺さぶりを感じないヒトもいると思います。楽しさや、エンターテイメントを求める気持ちが強い理由で観るならば、観ないほうがいいと思います。
ですが・・・、あえてこの難解な「日常」の映画の素晴らしさに興味を持てたなら、例え無駄に思える「シロツグが空軍に飛ばされてるシーン」や、「だれた態度で演説を聴いてイスを投げられるシーン」などに、意味が無い演出など一つもないことに気付くのではないでしょうか。
そのようなヒトは何度も見てみてください。ひとつヒトツの風景に、驚きと発見、そして感銘があるはずです(特に”落とす”シーンにねw)。
私は幼少の頃この作品に教えられたことが多々あります。たかがアニメです。けど、この作品の本質を知れた(もしくは知ったつもり?)であるなら、この作品に出逢えたことを感謝したいです。