こちらは駆け引き無しで面白くて楽しい作品でした!!…ガッシュ文庫はイマイチ「つまみ食いレベル」な
小説が多い中で、ここ最近少しずつ完成度を上げて来ている気がします。
主人公は亡き父親からいっぱいの愛情を受けて育った、ちょっとオタクな美青年各務真琴。
それなりの商社で成功していたサラリーマンだったのに、憧れのプラモデルを扱う玩具メーカーに転職。
夢に燃えて営業を頑張って行こうとした矢先、「あなたの体のアウトラインは完璧だ」とのたまう
長身の美青年だが、言動が超絶変態チックな榎本太郎に突然迫られる。
しかし、太郎はなんとプラモ業界で「キング」と呼ばれる天才モデラーだった!
…とにかくツボが揃っていました。眼鏡の年下攻め←究極のフィギュア王×しっかり者の年上受け。
二人が全く正反対の性格と生き方なのに、情熱のベクトルや想い比とへの真剣さとか一途さがピッタリ一致。
偏った育ち方をしたせいか、一直線なのに不器用で真琴を怒らせてしまい右往左往する太郎の純粋さ、
それからついイライラしてしまって強く太郎に当たってしまって自己嫌悪に陥りつつ、年上らしく彼を
広く深く受け入れてあげる真琴の包容力と素直さがとにかく素敵で良いです。
……ワタクシ自身、ガンプラとFSSフィギュアには子供時代から大きな憧憬を持って育った人間なので、
その辺の業界の背景もとても好感度が高かった。
丁寧な感情表現や心の変化・成長を描けるのはさすがに鳩村さんだなというおススメの一冊。
後半は太郎視点の物語で萠!かなり読み応えの有る内容なので、お値段以上に楽しめると思いますよvv