個人的な意見ですが、山藍先生は絶対に歴史物がいい!
登場人物に加味される彼女独特の香り立つような品位が、自然にしっくりします。
本書も調度小物に至るまできっちり調べて表現されており、BL小説を読んでいて時折感じる稚拙さやイライラ感が全くありません。
こういう気配りが出来るのがトッブゆえなんでしようね。
人物描写も少ない言葉で、すっと深くえぐっていつのまにかこちらの心に浸透して来る。しかも,官能小説と銘打つだけあって絶え間ない濡れ場を重ね乍ら,きちんと関係性や心情変化が語られて行く。最後の爽快感も希有。
ジャンル分けなしに、もっと評価されて良い作家だと思います。