一言で云うなら平安朝推理小説です。
ヒロイン・弥生は東宮に嫁ぐ日を目前にした温子姫の女房。
弥生の母も現中宮・芳子の女房で名を近江と言い
帝の寵愛を受ける程の美貌と教養の持ち主でした。
が、帝の子を妊娠中に謎の死(焼死)を遂げます。
弥生はその母の死を探っていく中でやはり宮中に恨みを持つ
運命の男性・音羽丸と出逢います。
だんだんと宮中内の歪んだ複雑で絡み合った様々な人間関係の闇が暴かれて
いくのですが…。
それにともない関係者も次々に殺されていきます。
渦中にあっても理性を失わず敢然と立ち向かう
ヒロイン・弥生の明るく強い聡明で利発な姿に共感しました。
しかし東宮は中宮・芳子の虐待のトラウマから心を病んでしまい
最後は…美男子なだけに残念に思いました。
見えないものの存在、物の怪、怨霊を信じた平安人。。
しかし現代でも怪奇現象や霊の存在はあると考えつつ…
弥生に感情移入して一気読みしました。