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王昭君
 
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王昭君 [単行本]

藤 水名子
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

辺塞(へんさい)の風、数奇な美女の運命。
漢の後宮から匈奴(きょうど)の王に嫁した伝説的美女。比類のない生命の輝きを鮮やかに描く傑作!

黄濁した江の流れを、物心ついたときから眺めて育った。江水の岸に生えた葦の葉をそよがせ水草が風の揺れるさま、日に何度も水上を行き来する小舟の列を、飽かずに眺めた。少女は常々、自分を、生まれる場所を間違えた渡鳥の子だと考えた。葦野原の中で羽を休める日はあっても、長く1つ処(ところ)にとどまることはできない。空の闊(ひろ)さを恐れもせず、悠々と羽ばたいてゆく鳥になって、いつかはこの狭い、窮屈な場所から逃げ出したいと思っていた。淀むように静かな江の水音を聞きながら、少女はいつも、広いところへ行きたいと願った。やがて、少女の夢がかなう時が来た。──(本文から)

内容(「BOOK」データベースより)

辺塞の風、数奇な美女の運命。漢の後宮から匈奴の王に嫁した伝説的美女。比類のない生命の輝きを鮮やかに描く傑作。

登録情報

  • 単行本: 284ページ
  • 出版社: 講談社 (1996/10)
  • ISBN-10: 4062084546
  • ISBN-13: 978-4062084543
  • 発売日: 1996/10
  • 商品の寸法: 19.6 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 568,910位 (本のベストセラーを見る)
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4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 読み進めるほどに、主人公「王昭君」の生きた世界へとどんどん引き込まれていきます。
 今まで断片的に知っていた「王昭君」という女性を少し違った角度から見ることができました。そして、その「王昭君」をとりまく人々の心の描写も巧で登場人物に深みを感じます。

 女性の生き方が問い直されている現代に生きる私たちだからこそ、彼女の生き方を読んで考えさせられる、そんな小説です。
 歴史小説に興味がある人はもちろんですが、たくさんの人に生き方について問いかけている小説ではないでしょうか?

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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
歴史には一行の記録のみが残された王昭君。

漢の後宮から匈奴の地へと嫁がされた女性の悲話として有名である。

しかしこの作品では、自らの強い意志と好奇心で果てしない草原にまで飛び出してしまった少女の話として描かれている。

故郷で平凡な一生を送るのが嫌で都に出て、たまたま後宮に入ったもののそこの生活にも飽きてしまった王昭君。たいていの人は蛮人の住む辺境と思っていた匈奴へ送られることになったが、彼女はそれを自由への道として喜んで受け入れた。匈奴の王の妃となり、草原の暮らしにも慣れ、西域の習慣にしたがって王の死後はその息子の妃となってという半生を王昭君の目を通しておっていく。

赤壁と違って女性が主人公のためか、心理描写に違和感を感じることが少なかった。若さゆえの好奇心や愛、そして後半生になって感じる哀惜の情。両親への感情が少ないとはいえ、少女が大人になっていく心境の変化は出せていたのではないかと思う。最後の画家のエピソードはなくてもいいのではと思ったけれど、全体的にもよくまとまっていた。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
『王昭君』 2008/10/17
By 斥奉
形式:単行本
この作品に関しては純粋に小説として読むのが適していると感じました。
王昭君の歩んだ数奇な生涯を素直に感じ取ることでこそ、この作品を読んだ価値が増すのではないでしょうか。
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