上巻、下巻ともにおもしろかったです。
設定や展開、キャラは王道をひた走っていますが、巧みな心理描写と作り込まれた世界観が飽きさせずに読ませてくれました。
舞台は戦乱期の中国を連想させるファンタジー世界。
攻めは仙狐。俺様でエロい単細胞ですが、正直で優しく純粋な悪ガキ。笑
受けは王子。潔癖で意地っ張り、でも頭脳明晰で誇り高い美人です。
ブラコンの弟と伝説の仙人が脇を固めます。
敵の仙蛇の妄執、受けのトラウマ、反乱が起きた国の奪還。
ラノベや漫画で見たことあるぞ?な感じでも、なんちゃっての多いBLで、このようにかっちりファンタジーをやっているものは少ないでしょう。
矢城さんの好きな陵辱も、いいブレンドでストーリーを引っ張ります。
上巻で反発し合っていた2人が、心を通わせていく過程が読みどころ。
巻末に幸せな後日談が載っています。
また、矢城さんのHPでも後日談の短編が読めます。
個人的に矢城さんの作品は当たり外れが多いですが、この作品はあたりでした。
ファンタジー好きの方もそうでない方も、2冊同時にどうぞ。