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王妃マリー・アントワネット〈下〉 (新潮文庫)
 
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王妃マリー・アントワネット〈下〉 (新潮文庫) [文庫]

遠藤 周作
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

フランス革命によってヴェルサイユ宮殿の栄華は過去のものとなった。貴族たちは財産を奪われ、特権を剥奪され、次々と裁判にかけられる。王と王妃の処刑を要求する民衆の声は、日増しに高くなって行く。激しい愛を胸に秘め、フェルセンは王妃救出を必死に画策するのだが―。苛酷な運命の中、愛と優雅さとを失うまいとする悲劇の王妃の生涯を、円熟の筆に描き出す華麗な歴史絵巻。

登録情報

  • 文庫: 460ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1985/03)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4101123225
  • ISBN-13: 978-4101123226
  • 発売日: 1985/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 252,077位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
9 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 夢追い虫 トップ1000レビュアー
下巻は首飾り事件により市民のアントワネットへの怒りが高まり、やがてフランス革命が起こり、そして処刑までの激しい時代を描いています。
上巻に比べるとかなり内容が重いです。
下巻で注目したいのはアントワネットの心の変化です。夫をどこか馬鹿にしてきた彼女もやっと王の人間的な魅力に気づき、子供のことを第一に考えるようになります。彼女は最後の最後でやっと王妃にふさわしい人物へ成長できたのかもしれないですね。
そしてラストのマルグリットの涙。この物語のもう一人の主人公である彼女も最後に、大きな言い知れぬ心の変化があったようです。
この生まれも身分も何もかも違う二人を対照的に描いたことは、この作品の最大の魅力でした。
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By Manbow
この本は小説であり歴史書ではありません。
しかし歴史書では退屈しがちな事柄も、
この本では創作した部分で楽しめるので最後まで興味が薄れることなく読めます。

マルグリッドは王妃と同じ年の設定で、物語の序盤から最後まで出てきます。
この女性が割と重要な役を担っているのですが、時代背景も重なり実に面白いです。

フランス革命のことを知りたいけど堅苦しい読み物は苦手という方にはお勧めの本です。
アントワネットや革命に興味があり、既にアントニア・フレイザーの同種の本を読まれた方でも、
また違った視点から描いた革命を見られるのでそういった方にもお勧めできます。
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By 如那傘如臼太 トップ500レビュアー
  上巻がマリー・アントワネットの結婚から「首飾り事件」までを扱っているのに対し、こちらの巻では革命勃発からアントワネット処刑までを扱っている。

  これまでキャラクターがあまり立っていなかったアントワネット王妃が、困難に直面してから却って王妃らしくなり、母親らしくなってゆく様は皮肉に思われた。王妃としてフツウの生涯を全うしていたら、かくも輝くことはできなかったのではあるまいか。下巻でアントワネットがつぶやく言葉には革命以前にはなかった重みが感じられた。
  あくまでも自分の拠り所を自身の振る舞いの優雅さに求めることが、彼女の内心の強さともなり、一方でヴァレンヌ逃亡の失敗にもつながったのではないだろうか。ちなみにこの作品内では有名な「パンがないならお菓子を〜」という台詞は吐かなかった。当然と言えば当然か。

  なお作者の創作人物についてだが、元修道女アニエスが革命と信仰の不調和に苦しみ、最終的に断頭台に送られる様は読み応えがあった。通俗的でやや軽い筋書きの中で元来の遠藤周作らしさを示していたように思う。
  そして副主人公だった筈のマルグリットは、最終的には革命という祭りの流血を楽しむだけのビッチと化してしまったようだ。曲がりなりにも人間的な進歩を見せたアントワネットとは対照的である。30歳を過ぎても小娘気分が抜けないようだった。処刑されずに済んだ彼女は、王制崩壊後から長く続く不安定な時代をどう生きてゆくのだろう。

  ところで上巻でサド侯爵を救い出すのに貢献した悪党たちは、この巻では紆余曲折あってスウェーデンの貴族:フェルセンとつるみ、議会に捕らわれたアントワネット王妃を救い出そうと奮闘する。その描写が極めて説明的で図式的であったのがやや残念であった。

  総じて、つまらない作品ではないが、フランス革命系の物語を純粋に楽しみたい読者は漫画「ベルサイユのばら」を読んだほうが手っ取り早いのではないかと思う。そして文学を読みたい読者にはちと物足りないであろう。
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