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王妃マリー・アントワネット〈上〉 (新潮文庫)
 
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王妃マリー・アントワネット〈上〉 (新潮文庫) [文庫]

遠藤 周作
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

美しいブロンドの髪とあどけない瞳を持つ14歳の少女が、オーストリアからフランス皇太子妃として迎えられた。少女はやがて、ヴェルサイユに咲いた華麗な花と呼ばれ、フランス最後の王妃として断頭台に消える運命にある…。フランス革命を背景に、悲劇の王妃の数奇な生涯を、貧しい少女マルグリット、サド侯爵、フェルセン、ミラボーなど多彩な人物を配して綴る、壮大な歴史ロマン。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

遠藤 周作
1923‐1996。東京生れ。幼年期を旧満州大連で過ごし、神戸に帰国後、11歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て、1955(昭和30)年「白い人」で芥川賞を受賞。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品、歴史小説も多数ある。’95(平成7)年、文化勲章受章。’96年、病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 482ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1985/03)
  • ISBN-10: 4101123217
  • ISBN-13: 978-4101123219
  • 発売日: 1985/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (19件のカスタマーレビュー)
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最も参考になったカスタマーレビュー
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ringmoo トップ500レビュアー
形式:文庫
実在の人物と架空の人物を上手く組み合わせ、様々な当時の事件を組み合わせ、エンターテイメント性の高い作品になっています。

とは言うものの、そこはキリスト者遠藤周作です。アニエス修道女を登場させ、彼自身の意見を語らせ、主張しているようです。

フランス革命という大きな時代の変換期にたまたま居合わせてしまったという不幸だけで、マリー・アントワネットの生涯を片付けてはいません。彼女の性格、ルイ16世との関係など、丁寧に描いてゆきます。その上で、37歳の若さで断頭台の露と消えた彼女の人生の必然性を語っています。そして、最後にはアニエスに祈りを捧げさせています。これが、彼女に対する作者の気持ちでしょう。

アニエスは、他にも修道会のあり方にも批判の声を上げています。キリスト教本来の心を忘れた修道会を彼女に去らせているのも作者のキリスト者としての心でしょう。

又、革命へ突っ走る大衆が暴力に酔ってしまうのにも反対の意見を述べ、ついにはマラーを殺させています。このあたりは、マルグリットをマリー・アントワネットと対比する人物として丁寧に描いているのと相俟って、大衆というものの性格に対する作者の考えでしょう。

それにしても、この本を読むだけで、フランス革命の全体像が纏まった形で見えてきます。その意味でも、面白い本でした。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
この作品、週間朝日連載当時は「絵物語」と銘打って、むしろ深井国氏の華麗なイラストに添えた物語という感じだった。(あのイラスト、もう一度みたい!)遠藤氏はこの作品で、彼自身の「テレーズ・デスケイルー」を描きたかったのでは、と思う。初めて会った王太子(のちのルイ16世)が食事のさい、こめかみまで忙しげに動く…これはもう「テレーズ」の夫の描写そのもの。フランスで取材したらしいが、ストーリーや描写のもとは(ツヴァイクではなく)A.カストロの「マリ=アントワネット」だと思う。遠藤氏のオリジナリティはといえば、やはりルイ16世に対する共感に満ちた描き方。遠藤作品ではおなじみの類型的人物として描かれているのだが。いきおいフェルゼンとアントワネットの話にはツヴァイクほど力が入っていないが、あれはツヴァイク読めば十分。むしろ彼女がなぜ最後まで(ツヴァイクによれば愛してもいない)夫と運命を共にすることを選んだのか、その疑問が最期に近い彼女の独白で納得できた。それがまた遠藤氏の「テレーズ」解釈とも通じる味なのだが。(道徳的に彼女を描いているわけではなく、ツヴァイクよりは浪漫的でないということだと思う。)
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カスタマー
形式:文庫
架空の少女マルグリットが主人公。 彼女の成長を描くことにより、 市井からみたマリー・アントワネット像を 浮かび上がらせることを試みている。 アントワネットの優雅な生活と マルグリットの惨めな生活を対比させ、 アントワネットがどのようにして憎しみの対象と なっていったかが物語になっている。 遠藤のフランス留学時代の研究対象であった

サドも登場させている。 上巻はアントワネットの結婚から首飾り事件まで。

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最近のカスタマーレビュー
フランス革命の背景を楽しく読むことができる
田舎育ちのマルグリットという架空の少女を物語の中心に置き、
且つ王室のアントワネットと交互に登場させ物語が展開していきます。... 続きを読む
投稿日: 9か月前 投稿者: Manbow
よく出来た作品
マリー・アントワネットについて書かれた本の中では一番面白いと思う。... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: SS
上巻の感想(ネタばれあり)。
この作家の他作品と比べると宗教色は薄く、読み易いかと言えば読み易いが、
どうも説明が足りていないように感じられる箇所が散見された。... 続きを読む
投稿日: 23か月前 投稿者: 如那傘如臼太
無邪気は恐い
映画「マリー・アントワネット」を見てから読んだので、いちいちキルスティン・ダンストの顔と、かわいらしくて華やかな色づかいが思い浮かんできてしまったのは、この小説の... 続きを読む
投稿日: 2008/3/6 投稿者: mountainmania
民衆から見たアントワネット
アントワネットの対比する存在のマルグリットは、遠藤周作の創作だけど、出来事はほとんどが史実。それだけ充分に史実がドラマになるってことだと思います。... 続きを読む
投稿日: 2007/5/3 投稿者: 川越嬢
何とも言えない結果に
王妃マリーアントワネットは、詐欺師カリオストロにまんまと高価なダイヤの首飾りを買わされてしまい、それは貧しいフランス国民全体の王家に対する敵意をさらに高めてしまう... 続きを読む
投稿日: 2006/9/2
国民の敵意
豪奢な生活を送り、宮廷の金を湯水の如く浪費したマリーアントワネットと、貧しい生活を送り、王家に対して強い憎しみを抱いていた少女マルグリットの境遇の違いを描く事で、... 続きを読む
投稿日: 2006/9/2 投稿者: 彗星
上巻と下巻で異なる人物像
マリー・アントワネットの生涯を綴ったものでありながら、フランス革命に関わる人々の様子が史実に基づいているので、歴史も学ぶことができる。フランス革命時代入門編として... 続きを読む
投稿日: 2006/6/18 投稿者: Jabb
気品
フランス革命の凶暴性みたいなものが、迫ってくる作品でした。世界史の教科書よりもこの作品を読んだほうが歴史は学べると思いました。... 続きを読む
投稿日: 2006/5/17 投稿者: 沈黙ボナパルト
期待しないで読むと、面白い。
この前、パリの「ベルサイユ宮殿」を見てきたので、
もうリアルに物語が、頭の中を駆け巡った。

小説ではあるが、かなり本質にそって... 続きを読む

投稿日: 2005/8/9 投稿者: とも_元気
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