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原告をフランス王、被告をフランス王妃とした世紀の離婚裁判をテーマに書かれた作品。
緻密に下調べされた中世フランスに神学、法学、そして裁判の様子は、読む者にリアルな情景をイメージさせる。
主人公はナント地方の弁護士にして『伝説の男』、フランソワ。
過去の彼は大学都カルチェ・ラタンきっての天才だったが、ある事件により大学を追われ、愛する女を失い、心身共に深く癒えない傷を負いながらその後の20年の時を過ごしていた。
その彼がある事情によりフランス王妃ジャンヌの依頼により、彼女の願いを叶えるために王妃の弁護を引き受ける。
絶望的、と思われた状況を鮮!やかに覆し、突きつけられた刃を、即座に相手の咽喉元に突きつけるかの様な彼の弁舌には、読むものに臨場感と興奮を与える。
歴史的な裁判劇を扱った作品、ということで、最初は硬い作品かな?とやや構えていたのだが、読み始めてすぐにその思考は消えて無くなった。
(下世話かつ露骨な表現…が、バシバシ出てます。)
悲運に彩られてばかりだった主人公にも、ラストには救いの兆しが訪れ、読了感も極めて良い作品。
難しそうに思われがちな作品だけど、まずは読んでみて欲しい。
思っていたイメージはきっとすぐに消えて、後には夢中になってのページめくりが待っているだろうから。
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