【あらすじ】
貧乏男爵令嬢であるリーヴェは、男性を打ち負かしてしまうほど剣術に長けているせいで
結婚相手が見つからず、このままでは一生独身ではないかと心配する日々を送っていた。
そんなある日、リーヴェに王妃付き女官の話が舞い込む。王宮で素敵な出逢いを、と期待
するリーヴェだったが、彼女が女官に取り立てられたのは剣の腕を見込まれたからだった。
王宮で不利な立場である王妃を、危険から守って欲しいというのだ。結婚相手がいなくな
った原因を王宮でも披露しなければならないと知り絶望するものの、王宮を取り巻く陰謀
に関わっていく内に、そんなことを思う余裕もなくなる。
王妃の後見者であるヴァルデマー公爵の体調不良が、王妃を亡き者にしようとする者の仕
業ではないかという疑念が浮上したのだ。リーヴェはその調査の為に王妃付きの筆頭女官
アマリエと共にヴァルデマー公爵の元へ行くことになる。
ヴァルデマー公爵の体調不良は、果たして毒によるものなのか?
幽霊が視えるらしい王妃の近衛騎士セアン、そしてリーヴェが密かに好意を寄せるヴァル
デマー公爵家の嫡男ラルス。二人の男性と共に、リーヴェは事件の真相を解明しようと奔
走する――
【感想】
読み進めながら、セアンの幽霊が視える設定が浮いているように感じましたが、最後に明か
される事実は更に唐突でした。
正直、異能系の設定はいらないのでは……とさえ思いました。そのせいで、事件の顛末が余
りにも安っぽくなってしまい、「えええ!?」な読後感でした。
主人公を含めたキャラクターの性格設定が弱く、感情移入できるキャラクターが個人的には
いないせいもあり、いまいち話に乗り切れませんでした。
ヒーローが何故主人公を気にかけるのか、また、何故主人公がヒーローを気にかけるのか、
その辺りの心理描写も弱く、全体的にぼやーっとした作品でした。
続きがないと中途半端ですが、個人的に続きが気になりませんでした……。