古代の国の摂政×その国の王太子(中身は現代の大学生)
時空と生死を超えるタイムスリップ&当時の実在の人物への成り代り。
受が現代人ならではの視点から意見し、周囲の人の目から鱗が落ちるという場面があり、
その点、ヒロインが現代知識を披露して人々を驚かせる『王家の○章』を思い起こさせます。
歴史物は苦手なので相性が合うか若干心配でしたが、綺麗な表紙絵に魅かれて購入。
中の絵も美しいのですが、鼻を描かない略絵が多めでちょっと気になります。
あと時々出てくるギャグ絵の画風がコマによって違います。
どうでもいいようなことですが、なんか読んでいて気になっちゃう。
できれば統一してほしいけれど、それぞれまぁ可愛いからよしとしますか。
以上の点を除けば、絵は全体的に綺麗でいいです。
特に、身分が下なのに傲岸不遜な攻がものすごくかっこよくて、
強い雄のフェロモンまき散らしでたまりません。
ストーリーも、「まつりごと」や軍事にはそれほど深く触れないためさらっと読めます。
ただ受が、見た目が繊細、華奢、柳腰の美青年なのに、
言動がときどき粗雑なので外見と中身のギャップに最初は違和感もちました。
それは、中盤まで中身の彼(現代から来た彼)の人格設定が良く分からなかったせいです。
なんとなく大学生の彼も王太子同様しおらしいお姫様キャラなのかと思っていたら
(なにせ見た目がああだし)、怒りっぽいし手が早い。
ならば粗野なのかと思えば文才も披露するし、もうワケわからんという状態に。
結局、中身の彼は本来の王太子とは全然違い、
どちらかというと少しチャラけた(?)イマドキの子で、教養も多少備えているという設定みたいです。
それを早く理解できれば話に没頭してもっと楽しめるのですが。
そのためにはタイムスリップする前の大学生の人となりがわかるようなコマが、
一つでもいいから冒頭にあると良かった。
髪型とか服装とかセリフなどから、彼の天真爛漫さとか気が強い性格とかが伺えるようなコマです。
そうであれば、もともとはああだったのに、思いがけず
こんなおしとやかな人に乗り移っちゃったのね、ということがすぐわかります。
でもとにかく絵が綺麗だし、続刊を発行してほしいです、
なんといってもあの摂政と大学生が最後までいたしてませんし〜。
(心配な方へ:大学生がタイムスリップしてくる以前の話として、摂政と王太子の濡れ場はあります)