書店でその渋くてかっこいい表紙に惹かれて購入。
この作者のほかの作品とかまったく知らないのですが、面白くて一気に読みました。
この作品は、喘息で体の弱い主人公のアーサーが、
ひょんなことから今いる世界と隣り合わせに存在する王国=“ハウス”の
正当なる後継者として選ばれ、“マンデー”“チューズデー”といった
曜日の名を持つ7人の堕落した創造主の管財人たちから、
支配権を取り戻すための戦いに巻き込まれていく、という物語。
この第1巻では、その最下層を支配する“マンデー”との戦いが描かれています。
アーサーのほか、創造主の書き残した遺書の一部である“ウィル”(彼は生きる文字)、
アーサーを助けてくれる元人間の子どもスージー、マンデーの部下である“ヌーン(昼役)”
“ドーン(暁役)”“ダスク(黄昏役)”、創世主に逆らい罰を与えられ続けている
“古き者”などなど、それぞれに魅力的なキャラクターたちが登場します。
それらのキャラクターたちの思惑が交錯する中、事態はどんどん進んでいき、
そのスピード感にぐんぐん引き込まれていきました。
全体の展開にはハリー・ポッターみたいなスピード感とスリルがあって、
でも細部に、よりダークで哲学的ニュアンスがあって好きです。
クリストファー・パオリーニの『エラゴン』とか、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』
とかが好きな人にもいいかも。ビジュアル的な設定も、ヨーロッパのアンティークっぽい感じでステキです。
次々登場する魔法グッズもわくわくさせてくれます。
巻末の案内によると、もうすぐ次の巻が出るはず。
本作で提示された世界がどんな風に広がり、深まっていくのか、そちらもすごく楽しみです!