異世界の「創造主」が残した「遺書」から、ある日突然「後継者」に指名されたのは喘息持ちのひ弱な中学生?アーサー。近所に出現した、常人には見えない 「ハウス」を通って異世界に渡り、7人の管財人の持つ7つの鍵を手に入れ、彼らによって隠された「遺書」の残りを見つけ出して解放する・・・。真の「支配 者」となるために様々な試練を乗り越える内、少年アーサーは次第に成長していく・・・と言うお話も全7巻の第4巻となりました。
今回は「戦場の木曜日」という副題が示すとおり、一兵卒として徴兵されたアーサーの苦難の日々がメインとなっています。いつものよう におっかなびっくりの 情けない描写から始まりますが、信頼できる仲間を得、軍隊内で次第に頭角を表してついには鍵を手にするという定番の展開です。
登場する異世界の人物達には、何となく人形のようなぎこちなさを感じる上、描かれる世界は相変らず荒唐無稽のオンパレードで、途中から読む人は間違いなく投げ出 してしまうでしょう。(笑)しかし、「アリス」の世界にも似た奇想天外振りは慣れてくると、次は何が出てくるか?と楽しみになります。
第4巻と言う事で、物語も核心に迫ってきた感があります。「異世界」を混乱に巻き込む悪役の存在が次第に明らかになり、アーサー自身も「支配者」としての決断を迫られる・・・。また、いつまでもひ弱な中学生?ではいられず、時として支配者にふさわしい姿を見せ始めるアーサーの姿もチラホラと・・・。
「もとの世界に帰りたい」と願いながらも、目の前の難題を解決しない訳にもいかず、その結果「願い」はかなわぬものとなっていく・・・。全7巻を通してアーサーは成長していくのでしょうが、究極的にはこの一点に絞られる「苦悩」とどう折り合いをつけるのか?悪役との対決と同様に、この辺もこれからの見所になりそうです。