エピヌがロレートにきて6年、15歳になったエピヌは正式に内務長官に就任。就任式の後は、舞踏会、翌日は狐狩り、宮廷ならではの華やかな式典です。
舞踏会で、レーニエがエピヌにダンスを申し込もうとした矢先、ジェムソードがエピヌをさっとリードするダンスシーンは、ジェムソードが自分の思いを秘めたままにするつもりであるだけに、私にとって、5巻では一番印象に残るシーンです。
欲を言うと、就任式のエピヌは格調高い礼服でしたが、その衣装のまま舞踏会、狐狩りのドレスももう少し凝っていたらな−なんて思ってしまいました。
誰よりもエピヌを愛しながら、そのことをエピヌには告げないというジェムソードの思いは、「見つめるだけの苦しみ」なのか、「報われない幸福」なのか、おそらくそのことと関係するであろう「冥王の息子」の異名の由来、ジェムソードが抱えていると思われるものをそろそろ明かしいて欲しいので星4つにしました。