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玄奘三蔵、シルクロードを行く (岩波新書)
 
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玄奘三蔵、シルクロードを行く (岩波新書) [新書]

前田 耕作
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

天山山脈からガンダーラへ──厳しい自然の懐ふかく、東西の宗教や言語がまじりあう豊穣な文化をはぐくんだ西域・中央アジアの国々。今は歴史の彼方に失われたその姿を、旺盛な好奇心と鋭い観察力をもって記録に留めたのが玄奘三蔵そのひとであった。彼の記録を道案内に、前人未踏の地をゆく険しくも心躍る旅を追体験する。

内容(「BOOK」データベースより)

中国・天山山脈からガンダーラへ。「シルクロード」と呼ばれた古道のほとりで、東西の宗教や言語がまじりあう豊穣な文化をはぐくんだ西域・中央アジアの国々。今は歴史の彼方に失われたその姿を、旺盛な好奇心と鋭い観察力をもって記録に留めたのが玄奘三蔵そのひとであった。前人未踏の地をゆく、険しくも心躍る玄奘の旅を追体験する。

登録情報

  • 新書: 224ページ
  • 出版社: 岩波書店 (2010/4/21)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4004312434
  • ISBN-13: 978-4004312437
  • 発売日: 2010/4/21
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By チャックモール トップ500レビュアー
形式:新書
誰もが名前だけは知っているであろう、玄奘三蔵。
彼の「大唐西域記」を元に、その旅路をたどっていくのが本書。
読みやすくも雰囲気のある文体で、当時のシルクロードの雰囲気が目前に迫ってくるような一冊です。

まず、玄奘三蔵の生い立ちから書かれているのがいい。
彼の記述した資料を詳細に分析した本はいくつもありますが、意外と玄奘三蔵本人のキャラクターにスポットを当てた本はなかった気がする。
とにかく、相当熱い人物であったことがわかります。

また、西域各地の風俗を玄奘がどう見たかという視点を分析しているのも興味深い。
たとえば、彼は西域各地の国々の言語をかなり詳細に観察しており、「○○国と○○国の言語は近い」などという分析をしたりしている。
これは著者も言うとおり、まるで現代の文化人類学者の視点であり、1400年も前にその域に達していたというのだから、驚くべきことだ。

とにかく面白い一冊でした。
本書はインドに到着したところで終わっているのですが、インドでの玄奘を書いた本も読んでみたいところです。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
本書では、玄奘の長安からガンダーラまでの苦難の足跡を、必要なエピソードなども交えて簡潔に書かれている。
玄奘がシルクロードの旅の行く先々の王や統治者に歓待され、望まれるままに講話などをしながら多くの喜捨を受けたから旅を続ける事が出来たことが理解できた。
その距離と道筋を考えれば、難行苦行の連続だったとは思うが、意外と支援者に恵まれ、多くの随行者なども従えての旅だったのだろう。
玄奘が持ち帰った経典の多さを考えて、不思議だった疑問が本書を読むことによって氷解した。
玄奘がバーミアン到着した時、眺め、祈った大仏が、2001年3月12日に、世界中の願いもむなしく、タリバンによって爆破され、今、その姿を観ることが出来ない。
著者が玄奘のガンダーラ到着をもって筆を置いているのが残念で、続編を期待したい。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
求法の旅 2011/7/27
By 蛍光
形式:新書
 現在、日本で読まれている漢訳仏典はたぶんすべて玄奘訳のはず。クマーラージュ(羅什)訳が定評あったが玄奘訳が出てからはそれがスタンダードになったのだったと思う。

 大して玄奘のことを知らなかったが、二十五、六歳にして大乗、小乗や論書にも通じ(経・律・論に通じる者=三蔵)、『西域記』は地理書としても優れているという。また、唐を離れて西域に行けば言葉も文化も異なり、それらの言語もまた良く理解したようだし、観察力は現在の文化人類学に通じるものがあると、この本には書かれていた。

 法を求める(求法)の志ひとつが、玄奘をはるかな旅へといざなったのだろうか。その行程は、シルクロードからバーミヤン、ガンダーラを抜け、北インドのみならず、ほとんど南インドまで回って中国に戻っているようだ。

 すごく面白かったのは、p.152「漢訳においてのみ知られた『集異門足論』の断片が発見された」の部分。これはタリバンによってバーミヤンの遺跡が爆破されたことによって「発見」されたことを記しているのだが、「漢訳においてのみ」知られたってのが、すごい。サンスクリット原典はどこへ行ったのだ!よく知られることに、中国に持ち帰ったサンスクリット語の経典がまーーーったく中国に保存されていないという不思議。それは漢文化が優秀だから訳したらあとはポイっということらしいのだが、しかし、漢訳の威力って、かなりすごいことかも。

 玄奘について読むのに最適の入門書です。
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