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獣の月隠(つごも)り (リンクスロマンス)
 
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獣の月隠(つごも)り (リンクスロマンス) [単行本]

沙野 風結子 , 実相寺 紫子
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

銀色の人狼・月貴と一緒にいたいがために、過酷な検査や学習に耐え、懇命に生きようとしていた同じ人狼の睦月。ある時、特殊な力を持つ猟獣・朋と闘うことになった睦月は、一方的になぶられ、ひどく傷つけられる。ショックで人に戻ることもできず、廃棄寸前の睦月を救ってくれたのは、憧れの月貴だった。傷口を舐め、癒してくれる月貴から「俺を好きになって」と告げられた睦月は、気持ちを受け入れるが…。

登録情報

  • 単行本: 259ページ
  • 出版社: 幻冬舎コミックス (2010/11)
  • ISBN-10: 4344820355
  • ISBN-13: 978-4344820357
  • 発売日: 2010/11
  • 商品の寸法: 18 x 11.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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22 人中、21人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
獣の妻乞いにでてきた月貴・睦月カップルの話と、新しく登場する更に開発された高位種の朋・ブリーダーの甲斐カップルの話の2本です。前作の主カップルも所々で少し出てきます。

国のプロジェクトで人と狼のキメラである猟獣が造られ、死刑がなくなり巷にあふれた犯罪者を人間に代わって死刑執行させられる猟獣。しかも、社会の陰で密かに行われる任務は野犬の仕業に見せるため獣の姿で行い、誰かに見られたりそのせいで襲われても反撃してはならないという理不尽さ。
少しでも長く月貴と共に生きたいと願う睦月のけなげさにせつなくなりました。ただでさえ、任務のせいで人型に戻りにくくなっていき、しまいには廃棄される運命にあるのに、今回は猟獣の存在に反対する者によって人型に戻れなくするウイルスがばらまかれ、睦月は廃棄寸前に追い込まれます。月貴が睦月を救出し、二人は施設のソトで二人だけで生きていく事を選ぶのですが、その時やっと本当のつがいになることができます。

前作でも、猟獣であることで悩み苦しみ、けれど最後に二人で共に生きる道を勝ち取った主カップルに涙しましたが、今回も猟獣同志のカップルゆえのそれぞれの苦悩があり、とてもせつなく書かれています。

そして、後半の話では、メインカップルは変わりますがウイルスがばらまかれた後で話は続いています。甲斐が、子供のような朋を育てるうちに冷淡な研究者ではなくなり、猟獣に対する考えも色々と変わり、人間のエゴに気づかされることになります。ばらまいた犯人も分かり、この事件がきっかけで猟獣に対する体制も色々と変わります。朋の「睦月を人間に戻すって傲慢。彼らは獣同志でも幸せ」という考えも、最後の甲斐の胸中の思いもじんわりと身に詰まされます。
あとがき後のssに、その後の月貴・睦月が載ってますよ。
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12 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
今回も深い愛 2010/11/20
By 碧桃 トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
「獣の妻乞い」で少し明かされていた猟獣の事実が今作ではもっと入り込んで描かれています。
今作は二話構成でそれぞれ違うカップルのお話です。
一話目は前作で出てきていた月貴(攻)&睦月(受)の話。
二話目は一話目で出た新キャラ・新種の猟獣(攻)&猟獣施設の研究員(受)の話。
どちらも猟獣の研究施設が主な舞台の為、前作よりも猟獣の実生活や問題に直面したストーリーになってます。

前作の涙が止まらなかったストーリーと比べれば、今回は素養があった為もあり、泣きはしませんでした。
(ドキドキはしましたが)
ストーリーはもちろんですが、キャラも関係するんでしょうね。
今作の一話目、二話目どちらの攻め・受けもしっかりしたタイプのキャラなのでどこか安心しながら読んでました。
キャラ的にいうと一話目の攻め、月貴がお気に入り。
落ち着いた大人タイプで甘あまに受けと接します。
美しい外見からくりだされる甘いセリフ攻撃に撃沈されます。
そして今回も獣○あります。
一話、二話どちらも獣○があります、苦手な人はムリしないほうがいいです。

今作では最後の方に妻乞いカップルのその後もちょっとだけ紹介されてたのが嬉しかったですね。
(ほんのちょっとだけですけどね、でも良かったんですよ)
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12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
最近読んだ、岩本薫さんの「発情」「欲情」が良かったところに、そこのレビュアーさまのコメントで、「妻乞い」が絶賛されていたので、早速読みました。なるほどね!って感じ。これは、読み応えばっちりでした!

リンクスロマンスさんは、和泉桂さんの「清澗寺家シリーズ」のような、じっくりと読ませる大人向けの要素が多いし、お得意のような気がいたします。お家芸とも申しましょうか。なので、「妻乞い」をご存知の方が「発情」を読まれると、物語の奥深さの温度差の違いで物足りなさを若干感じるかもしれませんね。でも、私はどちらも大好きですよ。じっくり読みたい時もあれば、さらりと読みたい時もありますから。

「妻乞い」では、攻めの狼さんが、受けの尚くんを「好きだ!好きだ!好きだ〜!!」というのが、ばんばん伝わってまいります。がんばれ、狼さん!!と応援してしまいます。最初、押されて押されて戸惑っていた尚君が、狼さんを好きな自分に気づくあたりからが、このお話の本領発揮。涙涙涙で、二人が組織と対決して、狼さんとの生活を勝ち得るところで終わりました。つまり、目の上のタンコブの組織は存続するのよ。だから、条件付きハッピーエンド。

で、「月隠り」は、その組織と狼さん(猟獣)との関わりあいがクローズアップされ、狼さん同志の恋の刹那さ、狼さんを作り上げた人間が、狼さんに愛情を持ち、彼らを救済に導いていく人生を選択するという結末がよいです。組織の問題勃発、対決、問題解決、だから、猟獣さんたちは、大変な生涯を送るんだろうけれど、使い物にならないから処分する、なんて事はないんだ、という不幸な中での幸せ、に満足しました。
(でも、この次点では、いずれ人型に戻れなくなるだんだろうなあ、という睦くんが気がかりでした)

最後にちょこっと、掲載された「月隠り」では、とうとう人型に戻れなくなった睦くんが登場。月貴が睦くんと研究所へ戻ってきます。二人で逃亡して、自分も狼になって二人だけでロシアの森林で幸せに暮らしてたんだけれど、睦くんが病気になって危なくなったときに、人に戻り救済できたとから、この次も同じことになれば、狼のままでは睦くんを救済できない、だから人型に変身することをやめられない。でも猟獣は人の四倍早く老化する。だから、このままいけば、睦くんとの生活は5年ほどで終わってしまうということに、苦悩します。そして、人型に戻れなくなった猟獣を治療する薬を開発した甲斐さんのいる研究所へ戻ってきます。少年だった睦くんが、とてもすてきな青年に生まれ変わり、愛をささやく月貴くんに私、思わずにこにこめろめろでした。お幸せにね〜!!
作家さんが、このショートを掲載するかどうか、悩んだんだけど〜みたいな、ご挨拶がありましたが、私はまったく問題ありませんでした。むしろ、このお話を加えていただいたことで、大大満足でした!
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