ディーバー初めての歴史小説&サスペンス小説です。但し、サスペンス度は、前作:魔術師をサスペンス度10点満点の8とすれば、3点前後とかなり下がると私は思います。本作は、第一次世界大戦前後のドイツを舞台に、ヒットラーが実権をにぎり世界的に躍進する頃を時代背景に、アメリカの殺し屋がナチの高官を暗殺すべく葛藤する物語です。
第一次世界大戦前後のドイツ国内を描いた書籍、映画等ははとかく重くて可哀想なほど暗く、権力と暴力、人種差別等といったイメージが特に強い。 本作もその点においては同じく、ディーバー特有の描写の数々で当時の時代背景を如実に表現していると思う。
但し、彼特有のJコースター的なストリーテリングと、手に汗握る物語の進行具合は彼の他の作品を読んでしっている者としては、満足度合いは低いし、Rライム物を期待して読んでは絶対いけないと思う。単純に歴史小説として読んだほうが、納得がいく。