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獅子の座―足利義満伝 (文春文庫)
 
 

獅子の座―足利義満伝 (文春文庫) [文庫]

平岩 弓枝
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 670 通常配送無料 詳細
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獅子の座―足利義満伝 (文春文庫) + 天皇になろうとした将軍―それからの大平記 足利義満のミステリー (小学館文庫)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

日本史上、初めて天皇の座を狙った男
室町幕府の全盛を築いた足利義満。乳母への報われぬ恋心を生涯抱き続けた、その栄華と孤独。新たな視点で人間・義満を描く渾身の長篇

内容(「BOOK」データベースより)

室町幕府の全盛期を築いた将軍、足利義満。冷徹な計略で天皇の地位をも狙う野望を抱きつつ、絢爛たる北山文化を繁栄させ、世阿弥と耽美な交わりを結ぶ。しかし、栄華の裏で、義満は、乳人への秘めた恋心に苛まれていた。その孤高な魂に去来する思いとは。新たな視点で、人間・足利義満を描いた渾身の歴史小説。

登録情報

  • 文庫: 416ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2003/10/11)
  • ISBN-10: 4167168790
  • ISBN-13: 978-4167168797
  • 発売日: 2003/10/11
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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愛と孤独の華 2001/7/23
By カスタマー
形式:単行本
美しい物語である。前半の義満乳母・細川頼之・玉子夫妻の身辺についての説明調な展開にはやや顔をしかめたが、連載小説であった事と、南北朝・室町期の複雑な時代展開をおもんばかるに、それも致し方ないかと思えるほど、後半が実によかった。義満、世阿弥、三宝院満済との三つ巴は見事な筆致で絶妙な関係に描き切られており、後半は引き込まれるように読み進められた。三人の孤独が切なく、愛が美しい。ここに世阿弥の能が効果的に絡むと一層、そんな様相が深まってくる。支配者の座に早々に就かねばならなかった義満の押し殺した自我と、芽生える野望が納得のいくステップを踏んで描かれる中での、世阿弥少年との出会い、触れあい。しかし義満は世阿弥にいったんは激しく惹かれながらも心の奥底で乳母・玉子へのプラトニックな愛を貫き通してゆくのである。此処に世阿弥の苦しみも生まれる。義満の苦しみを解き放つのは満済であるが、この満済自身が義満によって非常に煩悶を抱えてゆく過程も見逃せない。義満の野望を断つべく放たれた刺客である満済は、しかし義満という孤独に触れ、その愛を受け、やがてどうしようもなく惹かれ、苦しむのだ。ついに思いがけぬ陰謀の渦中に巻き込まれる形で義満の死を看取った満済の涙は、己とはじめて真剣に向き合って流せた浄化の潤いでもあったろう。一方義満の孤独を癒せてもその愛は得られなかった世阿弥は、能の世界に己の全てを委譲し没入することで、己を在らしめようとするのだ。悲鳴の聞こえる様な生を歩もうとする世阿弥、満済の孤独な闘いをも予感させる物語のしめくくりは、切ないが美しく、気高く力強いのである。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By maysuke
形式:単行本
足利義満の管領・細川頼之と義満の乳母であり細川頼之の妻である細川玉子。物語は細川夫婦の濃密な性愛描写から始まります。この時点では平岩弓枝が得意とする理屈では説明できない男女の愛と人情の機微の観点から将軍・義満の人間性が浮き彫りにされるのかと想像しましたが、読み進めるうちに比較的淡々とした歴史描写に変わっていきました。

義満の時代は未だ南北朝の争いが続いており、勢力の入れ替わりが目まぐるしい時代。
紆余曲変の時代にあって色恋のもつれを書く余裕が無くなってきたのでは、と想像するのですが、それはさておき、周辺に起きた出来事にどう義満が対処していったかという観点から本書は上手く義満の人間像を浮き彫りにしたように感じました。

南北朝の騒乱を沈め、明との交易を始め、金閣を建立した将軍。決して焦らず、虎視眈眈と機会を狙い、俯瞰的に物事を眺め、常識には囚われない。偉業を成し遂げた人物の人間像も魅力的な一冊です。
このレビューは参考になりましたか?
11 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 平和 トップ1000レビュアー
形式:文庫|Amazonが確認した購入
足利義満と言えば足利幕府の全盛期を築き上げた人物であると言う認識しかありませんでしたが、この本にて義満の生い立ちから生涯までを初めて知ることが出来ました。乳母である玉子との特別な関係、そしてその思いから派生する義満の女性観。一方で幼少期を南北朝時代という生臭い時代に生きたことによる天下統一の願望。そしてその願望は天皇位継承という野望に変化していきます。足利義満の一生がこの400ページほどの本に凝縮されている感じです。
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