『猿の惑星』との関係でいうと、あのラストで判明する世界の全貌が、いったい何があってそうなってしまったのか、という部分を、平穏な時代での、きっかけ部分から事態が深刻になる直前までを純粋に描いたという作品である。まあ、硬派な「beginnings of 猿の惑星」なのだ。なるほど…と、さらに想像を膨らませてしまう。
しかしながら、この作品の良さは、もし、これが『猿の惑星』と関係のない作品だったとしても、結構な名作としてヒットするであろうほど、映画として純粋に面白いところにある。要するに『猿の惑星』を観ていない人でも、充分に堪能できる面白さなのである。
私は、続編でもプロローグものでも、まず映画として純粋に面白いということが、一番大事なことであり、何よりも大前提だと思っている。その意味でも、本作品は高い評価ができるのだ。
そして、さらに見所の一つとして、CGの技術がある。これは本当に凄い。CGに興味ある人は一見の価値ありだし、興味ない人は、しばらくCGだと気がつかない可能性もある。
とくに、CGを派手な使い方で見せ付けるのではなく、ただリアルなのである。しかし、冷静に考えれば、CGでなければまず撮れない映像でもある。
そういうわけで、総合評価は最高に近い★4++という感じ。観て損はないだろう。