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猫見酒 大江戸落語百景 (朝日文庫)
 
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猫見酒 大江戸落語百景 (朝日文庫) [文庫]

風野真知雄
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

商売物のうなぎに愛着を感じ、うなぎを殺せなくなった長八は、南念和尚に相談し、「ご天寿うなぎ」なるものを考案した。それは江戸で大流行するが……。落研出身の著者による、古典落語、オリジナル落語をベースとした江戸人情噺。

内容(「BOOK」データベースより)

乙な酒盛りを求め、馬次たち呑ン兵衛4人が始めたのは猫見酒。彼らは徳利を手に、黒猫の後を追う。やがて、猫の集会に参加することになった馬次だが、いつしか黒猫が花魁に見えはじめ、一緒に暮らすと言い張るが…。表題作はじめ、軽妙洒脱な著者オリジナル落語小説全十席。

登録情報

  • 文庫: 272ページ
  • 出版社: 朝日新聞出版 (2011/10/7)
  • ISBN-10: 4022646292
  • ISBN-13: 978-4022646293
  • 発売日: 2011/10/7
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 125,764位 (本のベストセラーを見る)
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By suihou トップ50レビュアー
Amazonが確認した購入
風野真知雄さんの新作読みたさに「小説トリッパー」誌を買っていました。二回連載が終わったところで、書き下ろしや別連載ものも加えて、早くももう一冊に!
改めて読み直してみますと、やはりあとに書かれたものほど、どんどん脂がのってきて、笑えます。
風野真知雄流のユーモアの本質は、あざとさや痛烈さではなく、「天衣無縫」のういういしさです。全部で十席の噺ですが、せりふが多めの小説といった体裁で、しかもせりふのうけわたしの転びかた、外れかたが「天然」におかしい。

「下げ渡し」はまじめな大工の政五郎が、くの一のしのぶを下げ渡されて会話がおおどかにずれまくり、「無尽灯」では四人が読んでいたトンデモ本がまじりあって、さらに報復絶倒の噺になってしまう。この中の一冊、「八犬伝」ならぬ「三犬伝」は犬沢チン、犬田ポチ、犬井牙左右衞門が三万匹の野犬と戦う噺で、読んでいたのが電車の中でなくてよかったです。吹いてしまいました。
 そんな風野流の動物の描きかたの愛らしさは「化け猫屋」「猫見酒」にも見られます。愛猫家に、死んだ猫の生まれ変わりを高く売りつけるばあさんの噺と、猫を追っかけて酒を飲む四人の職人たち・・・
 天然素朴な人情噺としては「けんか凧」や「百一文」、そして「編笠息子」の謎解きはサゲも含めて絶品です。
 書き下ろしのラスト「苦労寿司」は寿司を握りながら、これまで経験した職業(歌舞伎役者や相撲取り)がいかに自分の寿司に活かされているかをまじめくさって語るおやじさんの法螺噺、これはぜひ高座でどなたかにやってもらいたいもの。例えば三遊亭竜楽さんあたりに。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ばかな話 2011/11/11
By 志村真幸 トップ1000レビュアー VINE™ メンバー
 新作落語のシリーズである。10篇が収められている。
 とはいえ、完全な落語ではない。あくまで、それっぽくつくられているというものだ。題材がいかにもという具合で、くすぐりが効いていて、さげが強引に付いてくる。
 もちろん、おもしろい。テーマがとぼけていて、ジョークが効いていて、おちも効果的だ。
 登場人物がみな生き生きとしているのがまたいい。
 なお、「深川の鮫」も出てくるが、別人だろう。
このレビューは参考になりましたか?
 新作落語が全十席

 私は、「百一文」と「けんか凧」に涙しました(TへT)

 どちらもいちど挫折した男が再出発する話なのですが、
たとえば「けんか凧」とはこんな話。

 海苔問屋の「山膳」で番頭をしていた弥太兵衛。

 店を大店に買い取られてしまい失業してしまった弥太兵衛は、
正月 息子の太吉と油堀へ凧揚げに行きます。

 弥太兵衛は凧揚げの名手であったが、
奮戦の甲斐なくけんか凧で敗れ、弥太兵衛の凧は糸を切られて
飛んで行ってしまう。

 しゃがみこんで悔し泣きする太吉をなぐさめる弥太兵衛。

 (以下抜粋)

 「泣くな、こんなことで」

 「だって、ちゃんがあんなに頑張ったのに」

 頑張ってもかなわないことなんか山ほどある。

 (抜粋終了)

 私も生まれてから50年ほど経つが。

 たしかに頑張ってもむくわれないことが、たくさんあった。

 今までにあったいろいろな事を思い出していたら、

 涙が出てきた。
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