登録情報
|
私はたった数行の詩「蛙の死」の「丘の上に人が立つてゐる。帽子の下に顔がある」という箇所において「詩」が持つ力というものを初めて目の当たりにし、圧倒された。この部分には「金槐和歌集」のなかで源実朝が詠んだ「大海の 磯もとどろに よする波 われてくだけて裂けて散るかも」に匹敵する奇跡的な描写と言葉遣いの豊かさがある。前者は「丘の上=人 と 帽子の下=顔」を対照させることによって表された見事な遠近感。そして後者は「われてくだけてさけてちるかも」の部分における波のスローモーション動作の表象。言葉の持つ力、可能性をたった数行で我々に知らしめてくれる彼らの豊かな表現力は見事であるとしか言いようがない。
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|