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猫泥棒と木曜日のキッチン
 
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猫泥棒と木曜日のキッチン [単行本]

橋本 紡
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)

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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

お母さんが家出した。あっさりとわたしたちを捨てた―。残されたわたしは、だからといって少しも困ったりはしなかった。サッカーを奪われた健一くん、将来女たらしになるであろう美少年の弟コウちゃん。…ちょっとおかしいかもしれないが、それがわたしの新しい家族。壊れてしまったからこそ作り直した、大切なものなのだ。ちょうどそのころ、道路の脇であるものを見つけて―。

内容(「MARC」データベースより)

お母さんが家出した-。残された高校2年生のみずきは、新しい家族とともに淡々と日常生活を送る。しかし、捨てられた猫をみつけたことにより、その日常が変わろうとしていた。捨てられた子どもたちと捨てられた猫たちの物語。

登録情報

  • 単行本: 233ページ
  • 出版社: メディアワークス (2005/08)
  • ISBN-10: 4840231583
  • ISBN-13: 978-4840231589
  • 発売日: 2005/08
  • 商品の寸法: 19 x 13 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 504,680位 (本のベストセラーを見る)
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21 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
新しい才能 2005/8/28
形式:単行本
 気がつくと電車を乗り過ごしていた。降りて引き返した方が早い。しかし、ええいかまうものかと思った。このまま山手線を一周してしまえ。読み終えて顔を上げた。車窓に平凡な町並みが広がっていた。猫泥棒の少女と少年がそこにいる気がした。悔しくなった。なぜわたしは彼らと同じ食卓を囲んでいないのだろう。

 主人公は17歳の高校生みずき。彼女の視点がみずみずしい。交互に健一によるパートがある。こちらは情熱的(ホレました!)。佐藤多佳子の『黄色い目の魚』と似た構造。橋本紡という耳慣れない作家は佐藤多佳子以上の技量でこの手法を使いこなす。それぞれの視点にわずかな齟齬がある。それが登場人物自身も気づいてない彼らの内面を鮮やかに描き出している。

 不思議な物語である。登場人物は皆なにかを喪失している。みずきは父親と母親。健一は左足の自由。それでも彼らはハンディキャップを乗り越えて確かな一歩を踏み出していく。彼らの歩みはたどたどしい。痛々しい。なのになぜかとても温かい。

 この本を読んでいる瞬間は至福そのものだった。残り少なくなるページに脅えた。特に最終章の見事さには舌を巻く。これほど優しいエンディングは滅多に読めるものではないだろう。

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6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
題名はのほほんとしていますが内容は、今の現代社会での親子関係を平穏な高校生の生活が描かれている作品です。

あっさりと普通に家を出て行った母親。残された子ども二人はとくに困らなかった。だって母親より家事をしていたから。

とはいってもやっぱり子供は寂しいものだと思います。家事には困らないし、お金もやりくりすればどうにかなる。それでも子供は寂しいと感じる生き物です。

主にメインとなるのは猫です。それも野良猫に近い猫たち。

動物を飼うということにはそれなりの責任がついてきます。かわいいかわいいといってるだけではだめのわけで。

世の中には家で飼えなくなった猫を捨ててしまう人がいます。増えてしまうのはしょうがないことです。だって人間ほど理性がないから。

このへんの問題が心に『づん』とのしかかってきたのを覚えています。

でもこれって人間にもあてはまるのでは?と読み進んでいくとそんな疑問が思い浮かんできました。

そりゃ赤ん坊をダンボールに入れて捨てるなんてことはないと思います(ないと強く願います)。でも現実に似てるようなケースがあります。矛盾しているかもしれませんが。

ちょっとした喜びがとても幸せで大切なのではないのでしょうか。

そんなに長くないのでぜひ読んでほしいです。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By
形式:単行本
ある日、母親が家出をした。残されたのは、17歳の少女と5歳の弟。父親はとっくにいない。

まるで違和感の塊を見ているような印象を受けるが、それでも現実として生きていかなければいけない。

言葉にすると安易だが、現実にそれを行うことは限りなく難しい。お金に困らなくても、家事が何とかなっても。

簡単に言ってしまえば、家族と言う構成を問う物語だと思う。家にいて、ただそこに存在することが家族の定義なのか。

それとも、心のつながりを持ってこそ、家族と言うのか。

血のつながりはどうか。戸籍の問題はどうか。

一つ一つの回答が提示されるわけではないが、その答えがこの本には詰まっているように思う。

親に捨てられた子供たちと、夢を無くした少年と、住処を無くした子猫たち。

切なく苦しくなるほどの思いが伝わってくる物語。
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たしかにタイトルで損をしているかも…
お母さんが家出をした。
淡々と語られるが、そんなに簡単なこと?... 続きを読む
投稿日: 2009/5/29 投稿者: nyanco
淡い、そして温かい
世の中の不条理に対して僅かにでも立ち向かう勇気を持つことの大切さと、平凡だが温もりのある家族のあり方をイノセントな空気感に乗せて読み手に届けてくれる一冊。社会人に... 続きを読む
投稿日: 2009/1/12 投稿者: onetwodinosaur
心じんわり
冒頭いきなり母親が失踪してしまった。
高校を卒業するまでのお金は残してあるものの... 続きを読む
投稿日: 2008/12/13 投稿者: なおっち
暖かいものが残ります
なんとも、心に暖かいものが残りました。
猫好きなら、きっと、主人公のみずきの気持ちがよくわかると思います。... 続きを読む
投稿日: 2008/12/5 投稿者: tamako
深くて優しい
橋本紡さんの本はいつも、満足感が得られます。 寂しい主人公をそのまま... 続きを読む
投稿日: 2008/12/3 投稿者: ハトサブレ
全体的に良かったが
終盤の内容はこれで良かったのかと思いました。もう少し母親の出る場面を増やして欲しかったし、ネタバレになるので具体的なことは言いませんが、みずきが猫にある決断をした... 続きを読む
投稿日: 2006/8/26 投稿者: うば
本の題名で「買わない」と決めないでほしい。
まずはタイトルの通り、題名で買わないと決めないでほしい。「猫泥棒と木曜日のキッチン」という題名から、橋本先生の作品を知らない人はあまりい印象は受けないと思う。続きを読む
投稿日: 2005/9/6 投稿者: ラビ
珠玉の青春小説
... 続きを読む
投稿日: 2005/8/18 投稿者: "ちか・さば"
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