新見敬子さんさんは主に猫に魅せられて世界を旅している方のようで羨ましい限りです。この本が出版されたときの写真展に足を運びました。印刷ではなく、生の写真で見るのはまた一段と楽しくもあり、写真自体が濃密で魅せられます。我が家にも9匹の猫がいますが、猫の写真を撮るのは本当に難しい。素人の私には偶然しか期待できません。本のあとがきの部分で、新美さんは「猫は心の動きがそのまま表情やしぐさに出る」と書かれていますが、同感です。この本は世界40カ国を旅しながら、その「猫となり」をとり続けたものです。「猫心を掌握したい」と言われていますが、猫好きもここまでくると凄いですね。猫の顔は多様ですが、別な言葉で言えば気まぐれともいえます。自由なんでしょうね。その自由さに私たちは惹かれるのかも知れません。この本の一章に「黒猫の謎」というのがあります。黒猫は古くから悪魔と忌み嫌われてきたようですが、本当に全身真っ黒な猫はいないそうですね。どこか一箇所黒でないところがあるそうです。我が家にも一匹黒猫がいます。この本を読んで全身調べてみましたが、どこにも黒ではないところは無かった。肉球まで黒です。するとこの猫は「悪魔の使いなのだろうか」。一匹一匹個性が違いますが、この黒猫は我が家でも最も気位が高く、我儘です。この本にあるのは皆雑種ばかりのようです。高級ブランド純血種も美しいとは思いますが、ここにあるような雑種の猫たちが私は好きです。猫写真集も10冊を越えましたが、日本人では新美さんは健闘されていると思います。今後の活躍を期待します。