『ワルツ』シリーズがSEコンバットの使用例を提示するのに対して、
こちらはVEコンバットを担当するようになった模様です。
ただ、図形でのキャラクター移動はあっさり読み通してしまいますので、
(脳内でマス目とコマを展開しない限り、注目はダイス目と戦闘行動の取り方でしょうし)
やはり売りは、巻末のシナリオ&設定パートでしょうか。
こちらを先に読み、PCがどう動こうとし、GMがどうシナリオ展開したかが参考になりそうです。
難を言えば、導入やダンジョンマップの部屋ごとの設定は詰めてあるのですが、
NPCは必要最小限しかないので、アドリブ全開に見えることです。…実際そうかもしれないですが。
さらに補足として、登場する(ことになった)NPCの一覧とそれぞれの行動基準・方向性をまとめておいてもらえると、
よりシナリオ設定もリプレイ部分での行動も判りやすくなったかもしれません。
内容は全巻のノリとダイス目そのままに、秘密結社の活動を妨害していきます。
とはいえ、一国を揺るがすかもしれない陰謀が進行しているにもかかわらず、
やってくるのは改造モンスターとPCパーティー内個人的宗教紛争もどきですが。
一般市民への被害が多分最小なだけに、好き勝手新たな設定を追加し続ける脱線が明るいです。
この元ネタも、『ネクスト』シリーズのように、原注解説みたいなのを実装してほしいですが、
それを割り切れば、他のリプレイ集同様の掛け合いを楽しめます。
他に、GMのアドリブという名の便乗ノリ暴走を、いかに自家解決しているかも。