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最も参考になったカスタマーレビュー
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
赤裸々で愛情あふれる回想録,
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レビュー対象商品: 猫と車イス―思い出の仁木悦子 (単行本)
夫婦それぞれの独身時代の恋愛遍歴から晩年の性生活に至るまでを率直に振り返った回想録。著者も悦子も長年にわたって詳細な日記をつけており、本書はその日記を下敷きにしているため、非常に具体的で赤裸々な内容となっている。特に晩年の仁木悦子が尿道にカテーテルを挿入したまま退院し、著者に特殊な体位を指定して性交をせがむくだりなどは「こんなことまで書くのか」と言いたくなるほどだが、著者がいたずらにセンセーショナリズムを追求しているのではなく、それが美しい思い出の重要な部分であると信じているが故に敢えて公表したことはひしひしと伝わってくるので卑猥さは感じさせない。その他、翻訳家として著者の訳稿に助言を与えた野崎孝や、著者が訳したミステリを『ヒッチコックマガジン』にたびたび採用した中原弓彦(小林信彦)など意外な面々が登場して興味深い。障害者の性生活という今なおタブー視されがちな問題に光を当てる意味でも意義のある好著といえる。
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