読者に向かって話しかけるような文体は親しみが持てて良いです。確かに基礎から説明しており、C++の基本的なことが一冊でまとめられています。とりあえずCを知らなくても良いです。cinがあるのにいまさらscanfをあえて使う必要もないでしょう。
ですが、Cを知らずにこの本から始める人にとっては、おそらくポインタの章でつまづくと思います。作者は一生懸命平易に説明しているつもりなのですが、初めてポインタに出会った迷える子羊たちにその声は届きません。何を言っているのかちんぷんかんぷんなのです。
ポインタはそれだけで本が一冊かけるほど難しく、重要です。ほかの参考書もぜひ併用してください。
私はポインタを完全に理解しないまま第9章のクラス以降へ進むのをお奨めしません。行き詰まります。わからなくなったら何度も戻りながら理解してゆくのが、結局は早道だと思います。