著者の猫が相当賢いのかもしれないが、この本でCを習得するのはかなりきつい。
タイトルに騙されて、Cのど素人がこの本を読み、やがて挫折して「猫以下なのか・・・」と嘆く姿が目に浮かぶ。
とにかくこの本は教育的ではない。
Cは機械語に近い言語で、データ構造やポインタなど難解な概念がたくさんあり、そこを乗り切ってこそ有効的な使い方ができるのに、無意味に難しいサンプルコードを掲載して、浅い解説に最後は「難しくない」と強引に締めくくるのは良くないと思う。
しかも他人の書いたソースはただでさえ解り難いのに、いきなり大きなソースが掲載されて、熟練プログラマでも読むのを挫折してしまうような構成になっている。(特にランダムアクセスの部分)
難しい単語を難しい解説をしているところもあり、ますます初心者を悩ましてしまう事だろう。
悪い所ばかり書いて営業妨害になってしまうので、この本の良い点をいくつか書かせてもらうと、サンプルコードの中には実用的に使えそうなものもいくつか載っている。
中級以上のプログラマならば、ソースの良さに気づくことができるかもしれないので、自分の思想に取り入れるといいと思う。
もう一つ。猫はそんなに馬鹿な生き物でないことは私も知っている。猫を侮って本書を買ってみたが、全く太刀打ちできない内容に動物愛護の心が生まれれば良いのかもしれない。(少なくても著者は猫を馬鹿にしていないと思う)
だから猫以下のプログラマは、文句を言わずもう少し簡単な入門書で訓練して、猫レベルになったら本書に取り掛かる事。
実際猫の賢さを知ってる中級以上の玄人開発者は、サクサクと読み進めて、良いサンプルコード集として重宝できる内容でもあるのである。