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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
読んでいるうちに自分の闇が浮かび上がる・・・,
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レビュー対象商品: 猟奇文学館〈1〉監禁淫楽 (ちくま文庫) (文庫)
「天鵞絨の夢」は谷崎潤一郎らしい、美しい夢のような小品です。水盤に魚たちとともに漂う少女、ガラスの折に閉じ込められた美しい少年、残酷な女主人、塔の中に閉じ込められたヴァイオリニスト…耽美という言葉がぴったりです。「おれの人形」は読んで、新潟少女監禁事件を思い出してしまった不快な作品でした。もしあんな事件がなければ、これもファンタジーとして楽しめたかもしれません。犯人の心理が真に迫っていて恐ろしい…。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あれ?「芋虫(江戸川乱歩)」は?,
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レビュー対象商品: 猟奇文学館〈1〉監禁淫楽 (ちくま文庫) (文庫)
「監禁したいほど愛おしい」。いわゆる監禁物に分類される作品を集めた短篇集。収録作は次の8作。朱の檻(皆川博子) 選ばれた女(連城三紀彦) 囚われて(小池真理子) ズロース挽歌(宇能鴻一郎) おれの人形(式貴士) 柔らかい手(篠田節子) 女形の橋(赤江瀑) 天鵞絨の夢(谷崎潤一郎) 猟奇文学館と銘打たれた作品集は、この「監禁淫楽」と、第2集「人獣怪婚」、第3集「人肉嗜食」の3冊が刊行(完結)されている。2.3集は70年代の作品が中心だったが、この第1集は80年代から90年代初頭の作品が中心となっているのは世相の反映なのだろう。 筆者(私)はグロテスクそうな作品が収められていそうな3集から読み始め、2集、1集と読み進めてきたのだが、もっとも心理的な怖さを感じさせた作品、そして嫌悪すら感じるグロテスクな作品が収められていたのは、この第1集だった。 前者は、「柔らかい手(篠田節子)」。この作品は地味だ。グロテスクでもない。しかし、静かにジワジワと怖い。青白い狂気を感じさせる作品だ。 後者は「おれの人形(式貴士)」。内容的にもビジュアル的にもひたすらグロテスクだ。この歪んだ愛(といっていいかどうかためらうのだが)の形は嫌悪すら感じてしまう。もっとも著者の狙いもそこにあったのかもしれないが・・・。 ところで、この作品集には「芋虫(江戸川乱歩)」が収録されていない。これこそ「監禁文学」に相応しい作品だと思うのだが。編者も解説で若干触れているだけだ。何故なのか・・・。版権の問題でもあるのだろうか・・・。
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