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猛毒国家に囲まれた日本―ロシア・中国・北朝鮮
 
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猛毒国家に囲まれた日本―ロシア・中国・北朝鮮 [単行本]

宮崎 正弘 , 佐藤 優
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「教養」「情念」「超越性への感覚」が日本を救う。虚言と虚構に包まれた世界を見抜く力、動かす力がここにある。猛毒国家に囲まれた日本が、それらの実情を見抜き、生き残るためにはどうあるべきか。「戦後最強の外交官」とも称されたミスター・ロシア佐藤優氏と、中国問題のエキスパート宮崎正弘氏による対論集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

宮崎 正弘
1946年生まれ。早稲田大学中退。「日本学生新聞」の編集長、雑誌『浪曼』企画室長を経て、貿易会社を経営。現場重視のユニークな問題提起で知られ、『もう一つの資源戦争』(講談社)で論壇へ。拓殖大学日本文化研究所客員教授

佐藤 優
1960年生まれ。同志社大学大学院神学研究科修了の後、外務省入省。在英国日本国大使館、ロシア連邦日本国大使館などを経て、’95年から外務本省国際情報局分析第一課に勤務。2002年5月、背任容疑で逮捕。無罪を主張するが、’09年6月30日上告棄却。懲役刑(執行猶予付)が確定したため同年7月7日付で外務省職員を失職する。著書に『自壊する帝国』(新潮ドキュメント賞、大宅壮一ノンフィクション賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 単行本: 241ページ
  • 出版社: 海竜社 (2010/03)
  • ISBN-10: 475931122X
  • ISBN-13: 978-4759311228
  • 発売日: 2010/03
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.4 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (5件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
佐藤によればロシア正教は土着信仰を取り入れている点で神道と通じるものがある。

ロシアの支配体制は「粗密」であり(=均一でなく)

従って我が国は北方領土問題でロシアを本気にさせてはならない。

(チェチェンの悲劇はロシアを本気にさせてしまったことに起因する。)

サアカシュヴィリ大統領のグルジア民族主義は

ガムサフルディア元大統領のそれと同じである、とも。

一方、宮崎は中国のバブル崩壊を予言し

将来像については春秋・戦国、五胡十六国、南北朝、五代十国等

分裂を繰返してきた歴史を参照すべしとして

北京・上海・広東の3分裂に加えチベット、新疆ウイグル等の独立にも言及。

中国の拝金主義とロシアの農本主義(=拝金主義蔑視)

友情に厚いロシア人と実利が総ての中国人

という対比も興味深い。

地政学的にも我が国にはロシアとの関係改善の余地は大いにあり

その意味で佐藤のようなロシア通は貴重であろう。

尚、小林よしのりが『天皇論』で批判した「モノ書き官僚」とは

佐藤のことであろうが

その佐藤は終章で小林の所説を「天皇機関論」と断じ

天皇機関論批判・国体明徴運動を行う意向を表明。

また「フランス革命〔以前脱ヵ〕の精神に立ち返って、

合理主義と対決していく形で超越性に対してきちんと畏敬の念を持つ

右翼というものを、もう一度取り戻さないといけません。」と

その決意を明らかにしている。

しかし合理主義批判はともかく

国体明徴に関しては先帝が軍部に不信感を持たれ

「安心が出來ぬと云ふ事になる」と仰せられたこと(『本庄繁日記』)

を佐藤はどう考えるのだろう。
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By トップ500レビュアー
形式:単行本
二人は、実に面倒な周辺諸国の内在的論理について語っている。特に、ロシア、中国について詳しく。

まず、アメリカ。
人工国家。民主主義、人権等の理念によってしかまとまらない。
市場主義、新自由主義等グローバリズムを標榜することにより最大の金融国家として他国の株価、その背景である経済・金融政策にまでも影響を行使出来るようになった。(最近、雲行きが怪しくなった)
ロシア。
農本主義的。土着的なものに対する情念の深さがある。(商品経済だけでなく相互扶助的贈与も多い)
商業(交換による価値の増、つまり差益を得ること)を蔑視。それは一種の盗みであるという感覚がある。
選挙については、うんと悪いやつととんでもなく悪いやつを排除するためのもの(陶片追放か)という理解がロシア人にとっての民主主義。
また、超エリートコース出身者は政治的エリートにはなれない。(学校の成績のいい人間だけが政治エリートになるようでは国が弱るという発想)
今後は、ユーラシア主義のもとで新しい帝国を目指すものと予想される。
中国。
共産党王朝。市民という概念はない。商業主義的。今の処、カネがすべてでまとまっている。

そして、面倒な諸国の取り囲まれた日本の行く末について。
すべてのものをカネという数値に置き換える新自由主義というアメリカ化に対する異議申し立て。(親日保守の立場の確立)及び超越性に対する畏敬(右翼)つまり、近代の理性の枠をこえる国体の確立(神話)がないと生き残りは困難。という結論である。

なお、北朝鮮にからんでパキスタンの体制が崩壊すれば、核拡散防止条約体制はいつ崩れてもおかしくないところまできている。そうなると、何でもありになり国力、即ちカネに応じて核を持つようになるという予想にも触れられている。
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By じゃが〜 トップ500レビュアー
形式:単行本
ロシアに詳しい左派佐藤優氏と支 那に詳しい右派宮崎正弘氏の貴重な対談である。
日本を取り巻く韓国、北朝鮮、米国も困った隣国であるが、この3国については軽く触れている程度である。

左派だろうが右派だろうが、両者とも親日愛国・憂国であることは同じで、世界情勢を常に広く深く分析している。したがって、非常に内容の濃い仕上がりになっている。
例えば佐藤氏がロシアの気質や国体のある特性について述べると、すぐさま宮崎氏が支 那で対応する特性を述べる。きちんとした論理的対照性を保ちつつ議論が進んでいくのが素晴らしい。

例えば、ロシア人は土地にこだわりを持ち土着性があると佐藤氏が述べると、宮崎氏は支 那人は土地ではなく金に執着すると応える。ロシア人の土着性はユーラシア主義による求心力を持つのに対して、支 那人の拝金主義は国家への求心力は無い。

どちらが良い悪いではなく、日本としては、2つの覇権的な大国と接して囲まれていることを考える必要があるのだ。領土・領海を広げる物理的な侵略と、経済的・心理的に取り込むという非物理的な侵略を常に仕掛けることが外交の一つと考える両国に対して、日本は如何にして生き残るか。皇室という世界に類を見ない国体を持つ日本を守り、米国従属から抜け出すために、右翼・真正保守の復権を望むという佐藤氏のエールに日本人なら応えるべきだろう。
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