佐藤によればロシア正教は土着信仰を取り入れている点で神道と通じるものがある。
ロシアの支配体制は「粗密」であり(=均一でなく)
従って我が国は北方領土問題でロシアを本気にさせてはならない。
(チェチェンの悲劇はロシアを本気にさせてしまったことに起因する。)
サアカシュヴィリ大統領のグルジア民族主義は
ガムサフルディア元大統領のそれと同じである、とも。
一方、宮崎は中国のバブル崩壊を予言し
将来像については春秋・戦国、五胡十六国、南北朝、五代十国等
分裂を繰返してきた歴史を参照すべしとして
北京・上海・広東の3分裂に加えチベット、新疆ウイグル等の独立にも言及。
中国の拝金主義とロシアの農本主義(=拝金主義蔑視)
友情に厚いロシア人と実利が総ての中国人
という対比も興味深い。
地政学的にも我が国にはロシアとの関係改善の余地は大いにあり
その意味で佐藤のようなロシア通は貴重であろう。
尚、小林よしのりが『天皇論』で批判した「モノ書き官僚」とは
佐藤のことであろうが
その佐藤は終章で小林の所説を「天皇機関論」と断じ
天皇機関論批判・国体明徴運動を行う意向を表明。
また「フランス革命〔以前脱ヵ〕の精神に立ち返って、
合理主義と対決していく形で超越性に対してきちんと畏敬の念を持つ
右翼というものを、もう一度取り戻さないといけません。」と
その決意を明らかにしている。
しかし合理主義批判はともかく
国体明徴に関しては先帝が軍部に不信感を持たれ
「安心が出來ぬと云ふ事になる」と仰せられたこと(『本庄繁日記』)
を佐藤はどう考えるのだろう。