子供の頃に大好きだったシートン動物記。久しぶりに読んだ私は内容も当時の自分がどう感じていたのかもまったく覚えていませんでした。子供向けの動物本、と思っていましたが大人が充分楽しめる文章、内容、面白さにびっくり。むしろ「子供の時によくもこんなの読んでたもんだな〜」と思うくらいシャープな文章にシートンの面白さをあらためて味わいました。
野生動物や自然に触れ合う機会のめったにない私には、そのエッセンスに触れる素晴らしい時間を与えられました。そして動物達の賢さ、気高さ、感情の豊かさ・・・動物も人も本当に、本当に同じ生き物なのだなぁと感嘆。野生動物と時には敵対する行動をとりながらも常に愛と尊敬にあふれたシートンのまなざしから書かれる物語は、現代人には「癒し」「気づき」にさえなりえるのではないかと感じました。
もう一つのお楽しみはシートンに自身による美しい挿絵(表紙の画はシートンのそれでありません)。シートンが画家でもあったことを訳者のあとがきで初めて知りました。子供の頃はこの絵にさらにわくわくした事を思い出します。
子供にも大人にも、そしてシートン動物記を読んだことがない、という人にぜひお勧めしたいです。