登録情報
|
|
あなたの意見や感想を教えてください:
|
||||||||||||||||||||||
|
最も参考になったカスタマーレビュー
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これぞ、カルト!文学的薫りが充満する不思議なサスペンス。好みは分かれます。,
By
レビュー対象商品: 狼は天使の匂い [DVD] (DVD)
冒頭の主人公の回想シーン、遊びに興ずる子供たちのひとりの手からこぼれ落ちる無数のビー玉に、ルイス・キャロルの有名な一節が被さり、不条理で迷宮な世界へと誘う。原題は「うさぎは野を駆ける」。ルネ・クレマン、セバスチャン・ジャプリゾ、フランシス・レイ。ご存知「雨の訪問者」のトリオだけど、まるで肌触りが違う。これは、「不思議の国のアリス」をモチーフに、文学的ムードが支配する不思議なサスペンス。今までLDでしか観る事が出来なかったが、嬉しい初DVD化だ。 ジャン・ルイ・トランテイニャンは、かつてパイロット時代にヘリの事故で多くのジプシーの子供たちを死なせてしまった過去を持つ男、その遺族たちに追われながら、逆に殺人事件に巻き込まれてしまい、ロバート・ライアンをボスとした犯罪者一味に監禁されるが、次第に心が通じ合って、、、。 一味のひとりひとりが痛みを持ち、キャラクターに陰影を与えているが、正直映画的でダイナミックな物語性がある訳ではない。ノワール的要素も、サスペンス的要素も、感傷的要素も持ち合わせつつ全編死生観が漂う、これはハリウッドでは絶対に生まれないであろうフランス映画。そして、一度観ただけでは見えてこない、物語の筋を追う事なく細部に目を凝らすと、新たな遊びや発見がある映画。 他のレビュアー氏の詳細な解説にあるように、この当時、実際癌に犯されていたライアンの、自身を投影するような老齢ギャングの晩年の最後の残照感と、一転タキシード姿での"仕事ぶり"の粋さと渋さに痺れます。 ハードボイルド作家原 寮の、フェバリット・ムービーとしても有名。 ただ、個人的な好みで★5つとしたが、好き嫌いが分かれる映画なのでご容赦を。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
画質の良いソフトです。,
By fuji_kazu (日本) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 狼は天使の匂い [DVD] (DVD)
と書いて終わるのがもったいない位の高画質です。1972年公開(日本公開は1973年)の古い作品であるだけに、仮に ブルーレイじゃない方の『ダーティー・ハリー』程度の画質であっても、 まあ、発売されただけありがたいと思って納得するか、と考えて 購入したのですが…… 観てみると、こちらの想像を桁違いに上回る高画質でした! 近作のソフトで時々見かけるデジタルペイント的な高画質と違って、 フィルムの質感が十二分に活かされた、STUDIO CANAL謹製の鮮明で 抜けのいい画質。例えば、時折映る鏡や金管楽器等の光り物の艶やかさ たるや、例え現物が目の前にあってもここまで艶めかしくはないだろう、 と書いても大げさではない位です。(逆に、高画質でありすぎてスクリーン ・プロセスがモロバレだったりしますが…。) 135分完全版であることに加えて、BDでなくてもここまで高画質にできる DVDソフトの極上の逸品として(特典映像等のオマケが全く無い、そっけない 作りのソフトですが)、この映画が好きな人・気になる人にとっては マストバイアイテムと言ってもいいソフトだと思います。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大人のお伽話,
By
レビュー対象商品: 狼は天使の匂い [DVD] (DVD)
この作品はデヴィッド・グーディスの「狼は天使の匂い」(原題:Black Friday不吉な金曜日)の設定を借りたオリジナル脚色(「ウサギは野を駆ける」)だそうだ。原作をそのまま引き継いでいない脚本のためか、ルネ・クレマンの情緒的な演出のためか、サスペンスというよりも大人のお伽話のような雰囲気がある。飛行機事故でジプシーの子供を死なせてしまい、ジプシーに狙われるトニー(ジャン・ルイ・トランティニアン)がチャーリー(ロバート・ライアン)率いるギャング一味の中に入り込んでしまったがために、犯罪だけで繋がっていた彼らの関係が微妙に変わっていき、愛情や友情、過去との決別といったそれぞれの思いが表れてくる。 行おうとする犯罪の内容が終盤に至るまでに明かされないため、逆に変貌する人間関係が魅力的に描かれている。特にトニーに惹かれる二人の女(レア・マッサリとティサ・ファロー)の互いの思いやりと抑制された嫉妬といった微妙な関係の描写は素晴らしい(ティサ・ファローの可憐な魅力は最高)。 そして、この作品が遺作となり撮影中も病を患っていたロバート・ライアンの迫力の演技はまさにチャーリーの生き様とかぶり作品に重みを与えている。 ただ、チャーリー一味の仕掛ける大博打は派手ではあるが無謀すぎるのではと感じてしまうが、その他の魅力でカバーされこの作品の魅力を損なうものではなかった。 それより、「不思議の国のアリス」に登場するチェシャ猫のポスターや看板、階段を転げ落ちるビー玉、手彫りのチェス版等の小物や島の風景が物語をよりお伽話に近づける。むしろ、トニー自身がアリスと考える方がこの作品は良いのかもしれない。そんな、不思議な雰囲気の作品で、ルネ・クレマンの70年代の異色作だ。
あなたの意見や感想を教えてください: 自分のレビューを作成する
|
最近のカスタマーレビュー |
|
この商品のクチコミ一覧
クチコミを検索
|
関連するクチコミ一覧
|
|
|
|