ライバー、エリスン、ラファティ、ディッシュといったお馴染みの作家が並んでいて目次を見るだけでわくわくしますが、それ以外に並んでいるのもひと癖もふた癖もある作家たちばかりです。
『貯金箱の殺人』……「27ドル50セントで人を殺して欲しい」。初対面の12歳の少年にこう切り出された比較文学の教師は、少年の依頼に応えて動き始めます。もちろん殺人を犯す気はありませんが少年(とその母)の力になれたら、と思ったのです。ところが本当に殺人事件が起き、教師は真犯人に仕立て上げられる逃げ場のない罠にはまっていることに気がつきます。
『ベビー・シッター』……アメリカの連続ドラマは人間関係がややこしいのが特徴だそうですが、本作はその「ややこしさ」を小説の形式で表現したかのようになっています。分断し混ぜ合わせ混乱させそして最後には……
『象が列車に体当たり』……象と列車の衝突事故の、“驚愕の真実”です。読み終えて、呆然とするべきか笑うべきかわかりません。
ライバーはライバーです。エリスンは「エリスン」になる直前のようです。で、ラファティはやっぱりラファティです。この言葉の意味を知るためには、本書を読んでもらうしかありません。