まず筆頭に語るべきポイントとして「極めて高い独創性がある」
私、ファンタジー系作品とは「誰も見たことが無いものを見せる事」を使命とすると考えて
おりますが、最も大事と思われる独創性が非常にに長けている。
特にリアルな生活感を感じます。
剣と魔法を駆使して派手な戦いを演じる一般のファンタジー作品と一線を画し、主人公の
商人の視点から描かれる商取引の現場、緻密な人間心理の描写、賢狼との関係。
また、それら、どう考えても地味になりそうなストーリーを効果的に演出する技術が高い。
その技術の根幹が何であるかを延々と考えていたのですが、私なりに考えた答えは音響。
例えば、人の雑踏の音でも「市街地にいる時」と「屋内にいる時」は別の物を使っていたり、
「草の上に寝転ぶ」と「毛皮の上に寝転ぶ」と「ベッドに寝転ぶ」時、別の音を使ってたり、
そして、最も関心したポイントとしまして、メイン二人の会話シーンでほぼ、その音響効果を
「使っていない」事かと思われます。
BGM無しで会話というのは誤魔化しが効かない分、高度な声優の演技力が必要。
同じセリフでも言い方一つで受け止め様が変わりますから・・・
私が見た限りでは、それが出来ている。
その事によって、世界観に独創性が高まり「地味ながらも実に良い味が出ている」状態に
なっているのではなかろうかと考えています。