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42 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
二人の関係の達成点が見える巻,
By carme (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 狼と香辛料〈15〉 太陽の金貨<上> (電撃文庫) (文庫)
狼と香辛料シリーズもいよいよ佳境へ。この巻は2つの意味でターニングポイントであると思います。 まずは1点目、 これまではあくまで「賢狼」ホロと「若い行商人」ロレンスという構図でした。 その上でホロはロレンスをその賢狼としての経験と力でサポートしてきたのであり、 ロレンスはホロに頼り切る事を拒否して、自らの手で問題を解決しようとしてきたのです。 これは親離れをする子供に例えるとわかりやすいかもしれません笑 依存から自立への流れですね。 それがこの巻で結実して、ロレンスがホロと完全に対等な立場に立っている描写がなされます。 「自分ひとりでやる」や「頼る」という発想はあくまで自分と他人を別々の存在と意識している事が前提となるでしょう。 しかし、それを超越して二人が不可分な存在になったのではないか、と個人的に思います。 自分と対等な存在がそばにいるということは、長い間神と崇められてきたホロにとってはどれ程喜ばしい事か。 「子供のように振る舞う」という彼女の願いもようやく叶ったのではないでしょうか。 2点目は、 14巻でホロの気持ちが直接ロレンスに伝えられたこともあって、2人の関係が「恋人」から「夫婦」へと変わってきているかな、と。 新たに「家族」というメッセージが強く押し出されているように感じました。 これは1点目との関連もありますね。互いの存在がバラバラでは成り立たなくなった。これが背景かと。 長い間狼と香辛料シリーズを読んでると愛着もわく訳で、二人がかつて別れるはずだったことを考えると、 色々と思うことがあってまとまらない。長文になって申し訳ない。評価は文句なしの満点で。
15 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
貨幣の流通は発行元の支配領域を照らす,
By
レビュー対象商品: 狼と香辛料〈15〉 太陽の金貨<上> (電撃文庫) (文庫)
陽光である。貨幣を太陽に喩えるとは。商人を主人公として物語を展開する「狼と香辛料」らしい表現ですよね。 久しぶりの上下巻ということでしたが、サブタイトルにまつわる話(仕掛け)は取りあえず上巻で収束したように思われました。 ただ、デバウ商会との接触もなければ、そもそもデバウ商会の目論見が果たして上手くいったのか、上巻ではまだ明かされていません。 旅の終わりが現実味を帯びてきたことも相俟って、上巻で広げた風呂敷が、下巻でどのように収束されるのか非常に楽しみです。
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
円熟した二人の関係。,
By
レビュー対象商品: 狼と香辛料〈15〉 太陽の金貨<上> (電撃文庫) (文庫)
次で最終巻っぽい。ホロの仲間の安否は想像通りだったが、 二人の絆は固く、傷ついたホロを慰めるロレンス。 一方的な関係から二人補い合う関係になっていると実感。 特に大きな事件もなく、大団円へと向かうのかと思いきや、 次の巻への引き。
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