家を建てるということは、まさに「どういう人生を送りたいかを考えること」だと思います。この本に掲載されているのは、小さな敷地面積しかない、いわゆる狭小住宅ですが、どの家にも、その住人のこだわり−例えば、茶室が欲しい、2世帯住宅にしたい、犬小屋が欲しい等々−が一杯詰まっています。お金が湯水のようにあって、大きな家が建てられるのであればどれも簡単でしょうが、建築家に与えられたのは、小さな敷地。ここからが、建築家の腕の見せ所になりますが、それを克服するアイディアを観ていると「う〜ん、こういう手もあったのか」と知的好奇心がそそられます。小さい敷地だけれども、住人の大きな夢と、建築家の素晴らしいアイディアが詰まった家々を見ているだけで楽しくなる本です。