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狭き門 (新潮文庫)
 
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狭き門 (新潮文庫) [文庫]

ジッド , 山内 義雄
5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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登録情報

  • 文庫: 250ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (1954/03)
  • ISBN-10: 4102045031
  • ISBN-13: 978-4102045039
  • 発売日: 1954/03
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (18件のカスタマーレビュー)
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45 人中、39人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 精神的すぎる恋愛の一つの結果を描いた作品, 2004/4/14
レビュー対象商品: 狭き門 (新潮文庫) (文庫)
題名からいかつい内容を想像している人が多そうだが、文体・人物
関係・ストーリー展開どれをとっても単純で馴染み易い。
しかも、ページ数も少なく本も薄い。

だが、初めて読んだ時の鮮烈な衝撃はすごいものだった。
とにかく繊細で美しい文章、フランス田園の生き生きとした写実的
描写、登場人物達の沈思・懊悩・壊れそうな関係と感動的な会話。
こういう繊細で内省的な緊張感を伴った恋愛表現は、オープンな
恋愛表現より日本人の伝統的な嗜好にも合う。

私は男だから、神性を感じさせる寂しそうな従姉のアリサに精神的
すぎる憧れを抱くジェロームの気持ちはよく分かるのだが、それ
以上にアリサの怖れ・不安と、それに続く破滅的行動(自己犠牲的
だが、少し違う)に共感するものがあった。
アリサを自己犠牲とか信仰に殉じたと呼ぶのに抵抗がある。
むしろ信仰は後付けのアリサなりの理屈に近い。アリサは自分に
そう言い聞かせ実践していかなければ、自分を納得させられ
なかったのだ。信仰よりも、自分の幸せに向かって突き進めない
気質の方が直接の原因だろう。
後半の「アリサの日記」の必死で痛々しい神への言葉がつらい。

「狭き門」を愛読書の最上位におく人はけっこういるのだが、私も
含めて思春期に読んだ人にそういう傾向が見られる。恋愛や社会
生活を実感できないでいる時期の方が共鳴しやすいということかも
しれない(ジッド自身、そういう気がある作家だ)。

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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 「率直ということがなによりさ」・・・プランティエの伯母(P81), 2009/11/13
レビュー対象商品: 狭き門 (新潮文庫) (文庫)
10代の若い頃は、真に相手を愛すること、本当の恋愛は清らかであるべきだ、と考え勝ちでだ。そうした普遍的な心の傾向をよく描写していると思う。
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 美しく、悲しい話, 2008/1/7
レビュー対象商品: 狭き門 (新潮文庫) (文庫)
 一体ヨーロッパでは宗教が私生活をどれほど制限するのかは今でもよく知らないがとにかく感動した。何の気もなしに文学史の年表に乗っていたという理由だけでこの本を読み始めた自分だが、今ではこういう本に出会えた機会があったことを感謝している。
 実る直前までに達した恋が女性側の宗教的信念によって阻まれ、結局女性の死によって悲劇の結末を迎える。あらすじに目を通すといかにも説教臭い様な、メロドラマ臭い様な何となく敬遠したくなる印象を受ける。だが、筋の露骨さに比べて本文は読んでいてとても心地よい。著者以外にも訳者がうまいという事もあるかも知れないが、それほど余計な修飾のない文章は透き通っており、かなり好感が持てる。さすがに自分自身の体験に基づいているだけあってメロドラマ系の小説に良くあるような演出のしすぎで現実と乖離してしまうような失敗もなく、先述の文章とが相まって空中分解してしまわずにしっかり一冊の物語として完全に完結しているように思う。日本文学に似た細やかな心情描写や登場人物達の人間くささも魅力があった。
 ノーベル賞作家ジッドの代表作。読んで損はしないとおもう。読み終えて心からすがすがしい気分になれるそんな一冊だろうか。
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