私は一時期中東や中国の本を読みまくり、現在は発達障害に関心を持っています。
国際社会から敵対視される中東の内実を少しだけでも知り、反日デモの相次ぐ中国かの国特有の事情も知り、発達障害では現代日本社会の生きづらさを知り…
それらが混ざり合って私はモヤモヤとしていました。
日本人として、日本人に疑念のようなものを抱くようになっていたのです。
そのモヤモヤが、この本を読むことでハッキリとつながり、形になりました。
だから私は著者にありがとうと言いたいです。
各独裁者の紹介は急ぎ足なところもあり、既にそれぞれの人物への知識がある場合には、あまり新しい発見はないかも知れません。
ワ州密入国ルポは、筆致が軽過ぎるきらいはありますが、それゆえに現地の若者の描写が生き生きと表現出来ていて良かったです。
文章全体に若さから来ていると思われる軽さはあります。しかしその真っ直ぐな情熱と正直さはこの本のテーマとも密接に繋がっており、そのまま魅力でもあります。
こういう書き方だからこそ得られる独特の感動、間違いなくそれがある力作です。
そういう意味では、やはり著者と同年代か、若い方に読んでもらいたい本です。