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独裁者の教養 (星海社新書)
 
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独裁者の教養 (星海社新書) [新書]

安田 峰俊
5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

29歳の中国ネットウォッチャーが語る、体験的独裁者入門!

悪の親玉としてイメージされがちな「独裁者」たちは、若い頃にいかなる知識や価値観、思想などの「教養」を得て、それをどう国家支配に反映させたのか?
それらを考察したのがこの本だ。
これを読めば、自由で平和な資本主義国・日本にいては理解しづらい、国家社会主義や共産主義、民族主義なども「わかる」ようになるはずだ。
だが、堅苦しい本にはしたくない。
そこで筆者は、独裁者がいる社会を等身大で体験するため、中国雲南省奥地の国境外に位置する秘境「ワ州」に足を踏み入れた。
なんとそこには、アヘンを資金源とする「アヘン軍閥」と「鮑有祥」(バオ ヨウシャン)という謎の独裁者が割拠していて……。
独裁者の姿から人生の成功を考える「革命の書」、ここに登場!

【目次】
ワ州密航記1 「ただ、独裁に触れるために。」
スターリン
ヒトラー
(コラム)反共、親米、軍事独裁―右の独裁者

ワ州密航記2 「バンザイ突撃、もしくは転進。」
毛沢東
ポル・ポト
(コラム)スターリンの子どもたち―左の独裁者

ワ州密航記3 「俺一人。」
ニヤゾフ
リークアンユー
(コラム)独裁の「同期の桜」―日本が作った独裁者

ワ州密航記4 「守るために、従う。」
フセイン
カダフィ
(コラム)ジャスミン革命の意味とは?―終わりなき独裁者

内容(「BOOK」データベースより)

悪の親玉としてイメージされがちな「独裁者」たちは、若い頃にいかなる知識や価値観、思想などの「教養」を得て、それをどう国家支配に反映させたのか―それらを考察したのがこの本だ。これを読めば、自由で平和な資本主義国・日本にいては理解しづらい、国家社会主義や共産主義、民族主義なども「わかる」ようになるはずだ。だが、堅苦しい本にはしたくない。そこで筆者は、独裁者がいる社会を等身大で体験するため、中国雲南省奥地の「秘境」に足を踏み入れた。なんとそこには、アヘンを資金源とする「アヘン軍閥」と、「鮑有祥」という謎の独裁者が割拠していて…。独裁者の姿から人生の成功を考える「革命の書」、ここに登場。

登録情報

  • 新書: 336ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/10/26)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061385046
  • ISBN-13: 978-4061385047
  • 発売日: 2011/10/26
  • 商品の寸法: 17.4 x 10.8 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.1  レビューをすべて見る (13件のカスタマーレビュー)
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形式:新書
私は一時期中東や中国の本を読みまくり、現在は発達障害に関心を持っています。

国際社会から敵対視される中東の内実を少しだけでも知り、反日デモの相次ぐ中国かの国特有の事情も知り、発達障害では現代日本社会の生きづらさを知り…

それらが混ざり合って私はモヤモヤとしていました。
日本人として、日本人に疑念のようなものを抱くようになっていたのです。
そのモヤモヤが、この本を読むことでハッキリとつながり、形になりました。
だから私は著者にありがとうと言いたいです。

各独裁者の紹介は急ぎ足なところもあり、既にそれぞれの人物への知識がある場合には、あまり新しい発見はないかも知れません。

ワ州密入国ルポは、筆致が軽過ぎるきらいはありますが、それゆえに現地の若者の描写が生き生きと表現出来ていて良かったです。

文章全体に若さから来ていると思われる軽さはあります。しかしその真っ直ぐな情熱と正直さはこの本のテーマとも密接に繋がっており、そのまま魅力でもあります。
こういう書き方だからこそ得られる独特の感動、間違いなくそれがある力作です。
そういう意味では、やはり著者と同年代か、若い方に読んでもらいたい本です。
このレビューは参考になりましたか?
23 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Nudai
形式:新書
著者の熱い思いが、これでもかという勢いで凝縮された1冊。読後に強い満腹感を得られること間違いなし。本当に面白い本でした。

本書は、ミャンマー・中国国境地帯の独立軍閥の支配地域「ワ州」への著者自身の密航記と近世・現代の歴史上の独裁者(スターリン・ヒトラーからフセイン・カダフィまで)8人の列伝、という2つのテーマから成り立っているが、結局最後までこの2つが絡まないという不思議な構成。そして、最後のいささか薄っぺらい日本社会批判。本書の悪いところをあげるのはけっして難しくないが、著者が本書に惜しみなく注いだ情熱は、読むもののそういった冷静な分析をねじ伏せていくかのようだ。

また、著者の思いだけでなく、その筆力も高く評価されるべきだろう。特に、著者が孟連で出会った阿実やワ州での案内役張亮星は、軽妙なタッチながら、その生きざまを浮き出すように生き生きと描かれている。かなり大げさかもしれないが、パリ・ロンドン放浪記、カタロニア讃歌というルポルタージュから、動物農場や1984年という小説に至ったジョージ・オーウェルを彷彿させるかのようだ。著者安田峰俊氏の今後の活躍も期待したいですね。
このレビューは参考になりましたか?
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
おもしろかったです。前回の作品はちょっと印象が悪かっただけに買うのをためらってた
のですが、これは読んでよかったと思いました。

読みおわってふと思ったのは、今回本当に注力したのはツイッターで小出しにしてたワ州
密航記よりも、独裁者たちの個々の伝記のほうなんじゃないかということでした。

もちろん密航記も著者自身の成長記という点で読ませる内容なのだけど、全体からみると
やはり読者に眼を向けてもらうための目玉商品のような役割なんだと思います。だから、
今回ノンフィクション作家として本気で勝負したいのは、じつはワ州〜を書くにあたって
発揮した行動力というよりは、文章力や構成力のほうだったんじゃないかと思いました。

ぼくは特にスターリンの章がすきでくりかえし読んだのですけど、当時政情のよくわから
なかったソ連という国をわかりやすい視点でときほぐしてくれたことに好感を持ちました。
ぼく自身こどものころから、寒さで身もこころもちぢこまりそうなとこで暮らす人たちの
胸を熱くしてるものてなんだろなーともやもやしてただけに、これを読んでちょっとした
気づきを得られた気がします。(それとたぶん最後の一文を思いついたとき、著者の安田
さんはこの章をものにしたと思ったんじゃないかなと想像してみたり。)

ぼくはむかし理系の友だちに「歴史なんてやっててもなんの役にも立たないじゃん!」て
全力で否定されてガックリきたことがあるのですけど、そう言う人たちにこんな本を読ん
でもらって、一度定着してしまったことは容易には覆らないんだとか、育ってきた環境が
人格形成にどう関わってるのかとか、過去の事例をインプットしながらいろいろなことを
考えてみてほしいなと願っています。

(書き上げたあとの熱い余韻がのこってると思うので、著者ご自身まだこの作品を冷静な
目で見るのはむずかしいと思うのですが、ブラッシュアップできる余地はまだのこってる
と思います。次の作品への期待もこめて★は4つにしときますね。)
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