ナチスドイツの独裁権力の道を開いたとされる本書ですが、独裁の形式を委任独裁と主権独裁にわけ、委任独裁がかならずしも共和政治に反する制度でないことをローマやフランス革命などの歴史的事実をもとに実証していきます。
ドイツ系の本ということもあってか、難解でわかりにくいと思います。
本書には、訳者による解説がついており、その解説には本書の歴史的経緯とその重要性、簡単な本書主張の論点も書かれており、解説だけでも十分価値があります。
果たして、議会政治の問題未解決と独裁政治のスピード感ある解決。
独裁と共和をうまく使い分けることこそ、政治体制の重要な点と言えるでしょう。
そのためにも、本書の委任独裁、主権独裁の分類は非常に重要であると思います。