少しウンチク的なことに誌面を割きすぎのような感がある。
初心者のためというより、マニア・専門的に学びたい人のための内容が多い印象を受けた。
私は音声学の専門家と声楽家のトレーナーのもとで、専門的に発声指導などを受けたことがあるので理解できたが…
問題は理論が分かったところで、それをどう活かすかという点である。
フォルマント云々など、この本だけではどうにもならない。
理論まで深く言及したなら、トレーニングへの活かし方など、その先までもう一歩踏み込んでほしかった。
それと、著者はセス・リグス氏のもとでトレーニングを受けたとのことであるが・・・
私はセス・リグス氏の著書(英語)を読んだが、セス・リグス氏の教えをそのまま日本語にしただけのような文面も多く見受けられた。
これには少し工夫がほしかった。
とはいえ、怪しいヴォイス・トレーニングの本が数ある中で、この本は比較的信頼性の高い本と言える。
初心者などにとっては読むのが面倒な箇所が多いと思われるが、簡潔に書かれた怪しいヴォイス・トレーニングの本で間違った発声方法を身に付けるくらいなら、この本を最初に手にとるのがいいだろう。