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独立外交官 国際政治の闇を知りつくした男の挑戦
 
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独立外交官 国際政治の闇を知りつくした男の挑戦 [単行本]

カーン ロス , 北村 陽子
5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

◆911、対テロ戦争、コソボ、・・・大国の権力と策謀が渦巻く世界で、いったい何が起きているのか? 誰も知らなかった「外交」の真実を描いた衝撃のノンフィクション。「僕はもう、“国益”のために働くのをやめた」

【手嶋龍一氏(外交ジャーナリスト、『ウルトラ・ダラー』著者)推薦】



経済危機、テロリズム、環境問題、貧困問題・・・世界中に影響を及ぼす国際問題は増える一方だが、その「現場」で何が行われているのか、一般の人々はほとんど知ることができない。

大きな志をもってイギリスの外交官となった著者カーン・ロスは、15年にわたって数々の国際的な危機の最前線で活躍する。パレスチナ問題、湾岸戦争、アフガニスタン侵攻、イラク侵攻。だが、そのなかで彼が感じたのは、外交への疑問と幻滅、そして葛藤だった――。

「一握りの有力国と、その他の国には圧倒的な格差がある。もっと苦しんでいる人たちがいるのに、なぜ僕は、一国の“国益”のために人生を捧げようとしているのか・・・」

米英によるイラク侵攻後、著者は外務省をやめ、史上類を見ない外交コンサルティング組織「インディペンデント・ディプロマット(独立外交官)」を設立。国際社会で虐げられた人々のために、果敢な挑戦に乗り出した。

臨場感あふれるエピソードによって、国際社会の不条理、大国の傲慢と偏見、外交の現場における多くの問題が明らかになる。全世界が複雑にからみ合う今日、真に必要な国際政治のあり方を問う衝撃のノンフィクション。


◆光り輝くような若手外交官だった著者は、「ブッシュの戦争」に付き従った英国に深く絶望しキャリアを捨ててしまう。だが、問題の核心はより深いところにある。主権国家のくびきに縛られた現代外交のシステムは、戦争や地球温暖化といった難問に挑むには無力だと悟ったからだ。地球市民のための自立した外交官になろう――。本書はその軌跡を鮮やかに綴った現代の「出エジプト記」だ。――手嶋龍一(外交ジャーナリスト、『ウルトラ・ダラー』著者)

◆現場の第一線から届いた外交の実像。こんな本はめったにない。著者は、今日の外交における多くの誤りを見きわめ、説得力のある解決策を示している。――ジョージ・ソロス(投資家、オープンソサエティ財団)

◆外交官の愚かしさ、無知、無関心が明快かつ正確に描かれている。著者は、その誠実さ、文章に込められた機微と品位、自分を見つめる透徹したまなざしによって、書き手としてだけでなく一人の人間として、深い感動を与えてくれる。――ロリー・スチュワート(作家)

内容(「BOOK」データベースより)

911、対テロ戦争、コソボ、ソマリランド…大国の権力と策謀が渦巻く世界でだれも知らなかった「外交」の真実。

登録情報

  • 単行本: 304ページ
  • 出版社: 英治出版 (2009/2/10)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4862760457
  • ISBN-13: 978-4862760456
  • 発売日: 2009/2/10
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.7  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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By Solis
形式:単行本
独立請負人−Independent Contractor という働き方がある。ある組織に雇用契約ではなく、業務単位の契約を結んで仕事をするやりかたである。フリーターや派遣契約の首切りが問題化されているが、そもそも専門知識を持って高収入を得る働き方であった。

しかし、まさか独立請負人の外交官がいるとは予想もつかなかった。

外交官は外交機密に守られて、外交官の業務は謎のベールに包まれている。国益を守るために、外国の政府と日夜議論と説得をしていると信じている。しかしニュースに漏れてくるのは、外交機密費の流用、大使館員の優雅な生活などの話のような想像とはまったく違うものであった。

本書は、世界を統治して今なお国連安保理事国として強い立場をとる、イギリスの外交官の業務と日常生活、そして国連での国際議事を著者の視点で描いている。

外交官といっても日常の仕事はルーチンワークであり、自分の意見でなく政府の意見を外交の場で通すことにある。国対国の利益をどれだけ確保できるかを、本音と建前のポーカーゲームに費やされる。そこには、仕事に追われる余り国の利益を追求しても、国民一人一人の顔を浮かべながら少しでも国を良くしていこうと考える余裕もない。

そして著者は国連大使館員として、国連ではイラク問題、コソボ、ソマリアの問題ではどのように議事が進行したのかも教えてくれる。

国際間は、結局は国力どおしのぶつかり合いで民主主義はない。
安保常任理事国は厳然たる力を持ち、そうでない国は発言する機会すらない。

著者はそんな現実に絶望し、弱い国のための外交官として働くためのNPOを立ち上げ、イギリス国民でありながら、コソボ共和国のための外交官としてスタートした。プロ中のプロである独立外交官がどんな能力と責任があるかを考えれば、フリーターや派遣から独立請負人となる道も見えてくるかもしれない。
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形式:単行本
「組織」を辞書(goo国語辞書)で引いてみる。
特定の目的を達成するために、諸個人および諸集団に専門分化された役割を与え、その活動を統合・調整する仕組み。または、そうして構成された集団の全体。また、それを組み立てること。

本書は、外務大臣を頂点とする組織とそれに属した外交官(個人)の葛藤が描かれている。
組織の目的と個人の目的、もしくは、それを達成するための活動方針等が一致しない(しなくなった)場合、どうすればよいのか?

著者は、最終的に、イギリス外交官を辞し、自身の信じるところを実現するための組織を立ち上げた。

本書では、著者が、組織の一員としてのアイデンティティ(イギリス国家の代弁者である外交官であること、エリートであることを象徴すること等)を確立することの魅力やそれを脱ぎ捨てることの辛さ、反面、組織を辞し、自身の目的を達成するための組織を立ち上げたことで、抑えられていた自分のアイデンティティを取り戻していく利点を語っている。

本書を通して、私自身、外交官とは異なるが、会社という組織に属する一員として考えさせられることが多かった。

外交官に興味を抱く方だけでなく、金融不況により会社と社員の関係が問い直される現在、自身と組織の関係を見つめ直す一助になる本ではないかと感じた。
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3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
とにかく、ハッとさせられました。

日常的に新聞を読み、ニュースを聞き、少なからず国際情勢のことに関心をもってきたつもりでしたが、
しかし、この本を読み、自分が本当の”国際社会の現実”をみじんも理解していなかったことに愕然としました。

読み始めるやいなや、すぐに自身のこれまでの常識や理解というものを根底から揺さぶられます。

私がエリートに対して抱いている安心感や、国際政治に対して抱いていた信頼感。
それら全てが幻想に過ぎないことを、作者がそのエリートである外交官として、国際政治の舞台で経験した事実を基に教えてくれます。

如何に国家とその国家の利益を追求する人々(政治家・エリート)が、私たちの”善”という価値観から
かけ離れてるのかを知ることになります。

近いところでいえば、イラク戦争・アフガン侵攻について少しでもその大義や意義に疑念を
抱いた人がいれば、この本を読むべしです。私たちがどことなく信頼していたエリートや
強国を基軸とする国際社会の”ミスリード”によって、これらの戦争が生まれたものであることが、生々しく描かれています。

そして、今、国際社会で起きている様々な事象が、決して日本に住む私たちにとっても
他人事ではないことを、多くの事例とともに教えてくれています。

改めて日本国の一員として、また人類の一員として、
どう世界に関わっていくのかを考えさせられる作品です。
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