競争法(独禁法)分野の学者は非常に層が薄く、公取委の実務をなぞるだけに近い学説が多いのに加え、判例の蓄積も少ないのですが、白石教授は公取委の因襲的かつ法的には必ずしも根拠が必ず明らかでない解釈論を批判し、条文に立脚しつつ整合的な体系を構築しており、第一人者としての地位を早くから確固たるものとしています(その分、公取委からは煙たがられているようですが、白石教授の体系書は若手キャリアにはよく参照されてもいるそうです)。
本書は月刊誌「法学教室」における同タイトルの連載記事を単行本化したものですが、過去の判例・審決例を取り上げ、論点を丁寧に解説した良書であり、学生はもとより、この分野の実務に携わっている方にとっても非常に参考になるものだと思います。